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【漫画】同居中の兄が「犬を飼いたい」 弟が出した承諾の条件に「理想の関係性」

お使いを頼まれた兄弟が祖母の家へ行くと、ポメラニアンの子犬を抱えたブリーダーさんと出会います。その日以来、どうにも兄の様子がおかしくて……? 作者の夏奈ほのさんにお話を聞きました。

兄からのワガママに弟の返答は?

ふかふかのポメラニアンに心を射止められてしまった兄  (C)夏奈ほの/一迅社
ふかふかのポメラニアンに心を射止められてしまった兄  (C)夏奈ほの/一迅社

 学校を卒業した貴弥は、7つ上の兄・聖貴と一緒に住む予定です。引越しの準備のために実家の片づけをしていました。お使いを頼まれ、祖母の家へ行くと、飼い主が決まっていないポメラニアンの子犬と出会います。その子犬と触れ合って以来、聖貴は心ここにあらずの状態です。そして、兄は弟に初めてわがままを言うのでした……。

 夏奈ほのさん(@8_ho_no)が「兄妹たちに突然訪れた運命の日」としてTwitter(現:X)に投稿した『正反対なわたしたち』(一迅社、全2巻)が話題です。『正反対なわたしたち』は強気な女子である千遥と臆病な大型犬つぶ、気弱な男子の聖貴とおてんばな小型犬の門十郎という、何もかもが正反対なふたりと2匹のお話です。今作はそのなかでも第2巻に収録された、聖貴と門十郎(ポメラニアン)の出会いを描いた前日談になります。

 いいね数は2.4万を超えており、読者からは「私も今の愛犬に出会ったときはお兄ちゃんと同じ顔してたと思います!」「もんちゃんかわいすぎるし、いい兄弟やん……」「ふわふわの妹を溺愛するお兄ちゃんたち最高」などの声があがっています。

 夏奈ほのさんは漫画家として活動しており、今作が収録された『正反対なわたしたち』のほか、現役高校生マンガ家の葛藤を描いた青春群像劇『先生とひととせの青(全9巻)』(祥伝社)などの作品を連載・書籍化しています。

 作者の夏奈ほのさんにお話を聞きました。

ーー今作では兄弟の絆と愛犬との出会いが描かれています。『兄妹たちに突然訪れた運命の日』が生まれたきっかけや、理由を教えてください。

 かねてより単行本2巻の終わりに聖貴と門十郎の過去回を入れようと決めていて、このタイミングで彼らのことをより深く知っていただけたらという思いで描きました。

ーーとても心温まるお話でした。今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか?

 作中で門十郎(ポメラニアン)の幼少期が出てくるのですが、現在との体の変化や幼さを表現することが難しく、いろいろな資料を見ながらこだわって描きました。

 なかでもお気に入りは、聖貴が門十郎の笑顔に撃たれるシーンです!

コワモテの男性とポメラニアンのデコボココンビが可愛い『正反対なわたしたち』(第2巻)(C)夏奈ほの/一迅社
コワモテの男性とポメラニアンのデコボココンビが可愛い『正反対なわたしたち』(第2巻)(C)夏奈ほの/一迅社

ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか?

 たくさんのコメント本当にありがたい限りです。前話から門十郎を心配してくださっていた方々からのあたたかいお言葉が、キャラクターへの愛を感じてとてもうれしかったです。

 あとは読者様が愛犬たちのお写真を添えてコメントしてくださるのもすごくかわいくて癒やされました。

ーー書籍『正反対なわたしたち』第2巻(一迅社)が2023年12月25日に発売されました。あらすじや、見どころを教えて下さい。

 2巻では新キャラも加わってより一層にぎやかな1冊になっております。少しずつ前進しているメインのふたりと、2巻で活躍する聖貴の弟である貴弥たちにもぜひ注目して楽しんでいただきたいです!

ーー2023年は書籍が何冊も発売されました。夏奈ほのさんにとって今年はどのような年だったのでしょうか?

 今年は他作品も合わせ単行本が4冊発売となり、『正反対なわたしたち』においては重版やランキングへのノミネートなど初めての経験をさせていただき、読者様をはじめ多方面に感謝が尽きない1年となりました。

ーー来年はどのような年にしたいですか?

 2023年同様、何より自分が楽しくマンガを描き続けながら、より一層たくさんの方に作品を知っていただけるよう盛り上げていきたいと思います!

(マグミクス編集部)

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