生まれるのが早すぎた? もう二度と遊べない「幻のドラクエ作品」を知っているか
『BSドラクエI』ならではのオリジナル要素も充実!
もちろん原作版にはない、『BSドラクエI』ならではのオリジナル要素も用意されていました。
たとえば、各話ごとに設定されたシナリオ目標「きょうのもくひょう」をクリアしつつ、主人公のレベルアップやゴールドを稼ぐなどすると「ランキングポイント」が得られます。
また、マップの至るところに隠された「しあわせのメダル」というオリジナルアイテムを集めることも、原作版にはない目的のひとつです。
獲得した「ランキングポイント」や「しあわせのメダル」の数は受信カセットに記録され、第4話の最後に表示されるパスワードを郵送することで、ランキングイベントに応募できました。そして成績優秀者には特製のペーパーウェイトが贈られています。
ほかにも、ある時間になるとプレイヤーが有利になる「ラジオドラマ連動イベント」が発生するシステムも存在しました。このようなリアルタイム性の強いゲーム内イベントは、今思えばオンラインゲームの先駆けのような発想に感じられます。
「サテラビュー」という特別な周辺機器が必須だったため、実際に『BSドラクエI』を遊んだ人はそれほど多くはないでしょう。もしかすると、このタイトルの存在すら知らなかった人もいるかもしれません。
『BSドラクエI』が挑んだことは、今のオンラインゲームなら当たり前のようにできることばかりですが、90年代の当時は、革新的だった試みが詰まったコンテンツだったのです。
(マグミクス編集部)