【漫画】「正社員じゃないと人生詰む」→体調崩して退職…「働き方」への疑問が刺さる!
正社員として無理をしながら働き続け、体調を崩した経験のある作者。いま、働き方に対する固定概念から解放されて思うこととは……。Instagramで公開されたマンガが、「刺さるなあ……」と話題になっています。作者のけろちゃんさんにお話を聞きました。
働き方は「自分に合ったもの」を選ぶべき
働き方についての考えが変わったことについて描いたマンガ「正社員じゃないと人生詰むって固定概念」が、Instagramで3000以上のいいねを集めて話題となっています。
「正社員じゃないと、取り返しが付かない人生になる」という思いから、無理をしながら正社員として働いていた作者。しかし、次第に体調を崩すようになってしまい、思い切って働き方を変えてみると……。読者からは、「刺さるなあ……」「私も自分らしく働きたい」「自分優先が大事!」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、会社員のけろちゃんさんです。InstagramやTwitter(現:X)、ブログ「けろちゃんのポンコツ日記」でマンガを発表しています。けろちゃんさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーー正社員で働いていたときに、特に大変だったことは何ですか?
逃げられない状態だったことです。手続きや引き継ぎが多く、簡単には辞められませんでした。私が辞めるとなったとたん、緊急会議が開かれ、会社で大騒ぎになりました(笑)。休職中も何度も電話がきて体調を聞かれたり、いつ仕事に戻れるかひんぱんに聞かれたりしたため、辞めるまでにエネルギーをたくさん使いました。
ーー正社員を辞めると決めたときは、どんな心境でしたか?
辞めるときはあっさりしたものでした。「や~~めッピ!」みたいな(笑)。自分の未来はこの会社にはないと確信し、迷わず辞める意思を伝えました。休職して会社から離れたことで、当時の職場の異常さに気付き、洗脳が解けたような感覚でした。
ーーいまの働き方に変えて、良かったと思うことは何でしょうか?
働き方に融通が利くことです。私が在籍している派遣会社は、契約更新時に「働く日数」や「時間」を相談して調整できるので、その都度自分の心と相談しながら働けるようになりました。あと、正社員と比べて仕事の責任が軽い分、「辞めたかったらいつでも辞められるぞ~」と思いながら働けるのも、安心材料のひとつです。
ーー働き方を変えたことで、ご自分の考えや行動に変化はありましたか?
いい意味で、「必要以上の責任」を負わないようになりました。任された仕事の責任は果たしますが、それ以上の責任は負わないようにしています。冷たく切ない言葉にも聞こえますが、私にとってはとても救われた気付きでした。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
ありがたいことに、共感や楽になったなどのお声、またご相談やご質問もたくさんいただきました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
SNSにマンガを描き始めたのは2022年の6月からです。当時勤めていた会社で適応障害とパニック障害になり、休職したのちに退職して、約2年半ニートをしていました。虚しさいっぱいで、行き場のない気持ちをどこかにぶつけたくて、軽い気持ちで始めました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
「健康あってこそ、その先に将来がある」と、自分に改めていい聞かせたかったのがきっかけです。
転職したのは、正社員として働いていたものの、体調に異変を感じたからです。いま思えば、健康より世間体やキャリアを優先して動いてしまったことが原因だった、と反省しています。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
今回、たくさんの温かい感想をいただいたことで、生きづらさを感じている方と情報や心の底にある想いを共有したり、生きづらさを少しだけ生きやすくなれるようなテーマのものを創作したりしていきたいと思いました。あと、就活やメンタル系の質問や相談も多かったので、マンガとは別に文章をメインにしたものにも取り組んでいきたいと思っています。
(マグミクス編集部)