年末年始にプレイしたい! 23年発売の時間を忘れる「RPG神ゲー」3選
2023年に発売された新作ソフトに目を向けた際、今からでも遊んでおきたい注目RPGは何でしょうか。ゲームシステムを振り返りつつ、各作品の魅力をご紹介します。
腰を据えて遊びたい最新RPG作品
数十年続く人気シリーズの最新作や完全新規のオリジナルタイトルなど、2023年も例年に勝るとも劣らず、実に多種多様なゲームソフトが発売されました。
今回は、時間に余裕がある年末年始に触りたい「2023年の名作RPG」3本について、ゲームシステムを踏まえつつ、各作品の注目ポイントや魅力をご紹介します。
●『スーパーマリオRPG』(任天堂)
11月17日発売のNintendo Switch(以下、Switch)用ソフト『スーパーマリオRPG』は、約27年前にリリースされた同名スーパーファミコン用ソフトのリメイク版です。アクションゲームの顔とも言える「マリオ」が主役を務めますが、本作はコマンド選択式のRPGとなっており、「クッパ」や「ピーチ姫」たちと協力しつつ、世界征服を企む「カジオー」打倒に挑むことになります。
最序盤こそ「クッパにさらわれたピーチ姫を救うべく、マリオがクッパ城へ乗り込む」という「マリオ」シリーズお馴染みの展開ですが、カジオーがクッパ城を乗っ取った後はストーリーが急変するのです。各地を巡りながら「スターピース」と呼ばれる重要アイテムを集め、新規キャラクターの「マロ」や「ジーノ」らの力を借り、利害が一致したクッパとも手を組むという、他のシリーズ作品では見られない展開の連続します。
とはいえ、タイミングよくボタンを押して戦闘を有利に進める「アクションコマンドバトル」を筆頭に、「マリオらしさ」がふんだんに取り入れられているのも特徴です。くわえて全編フル3Dで楽しめるほか、難易度変更やボスとのリベンジマッチなど、本作からいくつかの新要素も盛り込まれています。オリジナル版を遊んだことがある方や、そうでない方も注目してほしいRPGです。
●『FINAL FANTASY XVI』(スクウェア・エニックス)
36年の歴史を持つ国産RPG「ファイナルファンタジー」シリーズ(以下、FF)の最新作『FINAL FANTASY XVI』(以下、FF16)が、PlayStation5用ソフトとして6月22日に登場しました。本作で主に描かれるのは、エネルギー源を巡って駆け引きを繰り広げる大国同士の戦争です。プレイヤーはロザリア公国の第一王子「クライヴ・ロズフィールド」となり、召喚獣の力を使役しながら国家間の動乱に身を投じていきます。
従来の「FF」シリーズでは、戦闘中にコマンドを選んで行動を実行するATBシステム(アクティブタイムバトル)を主に採用していましたが、『FF16』ではよりアクション性を高めた戦闘システムに変化しました。戦闘中はリアルタイムでフィールドを移動し、回避と攻撃を織り交ぜながら戦うことになります。また「バハムート」や「ガルーダ」など、「FF」でお馴染みの召喚獣に則した技も発動可能です。総じて、アグレッシブな戦い楽しめるようになりました。
さらにプレイヤーを掻き立てるのが、召喚獣を自らに宿した「ドミナント」同士がしのぎを削り合う「召喚獣合戦」です。クライヴを含むドミナント自身が、その身に召喚獣の力を行使し、巨大な化身へと姿を変えて戦います。
召喚獣合戦はシチュエーションも色々と用意されているほか、生身の人間がぶつかり合う以上にインパクト抜群です。「FF」シリーズの過去作品とプレイフィールはやや異なるものの、イベントムービーの映像美や迫力ある戦闘シーンは一見の価値があります。