【漫画】いつも仲良しな夫婦が「ひとり映画」で喧嘩? 夫から妻への愛に満ちた言葉が「尊い」
虹走さんが描く作品シリーズは、ゲームが大好きな妻のUさんとの仲良しエピソードが人気です。ところが、『ボクが妻に文句を言った話』では、珍しく虹走さんがUさんに「もう勘弁してよ」と怒る場面から始まって……。
愛する人の好きなことは自分も楽しい
虹走さん(@nijibashiri)の『ボクの妻がゲーム好きな話』シリーズの1編として、『ボクが妻に文句を言った話』がX(旧:Twitter)で公開されました。同シリーズは、虹走さんがゲームをこよなく愛するUさんとの日々の暮らしを描いた作品です。
今回のエピソードは、虹走さんが「あなた本当にそういうの良くないよ」とUさんに詰め寄る不穏なシーンから始まっています。その理由は、Uさんが虹走さんを家において、ひとりで映画を観に行こうとしていたからです。Uさんは本当に、虹走さんと一緒にではなく、自分だけで映画が観たかったのでしょうか……?
その後、マンガはふたりのお互いへの愛情を感じさせる展開となり、読者も安心したようです。「1ページ目が不穏だったので最後まで読んでほっとしました」「尊いなぁ」「結果的に怒ってない……イチャイチャしただけやん」などのコメントが寄せられています。作品の投稿に1.2万いいねがついた話題作です。
作者の虹走さんに、お話を聞きました。
ーーUさんがひとりで映画を観ようとしていたのはなぜでしょう。今回のようなことは、過去にも何度かあったのでしょうか?
妻は、今回の映画にボクが興味なさそうだったからと言っていました。事前に何かを聞かれたりはしていなかったのですが、ボクが話題に出さなかったのでそう思ったのかもしれません。
以前から妻が観たいと言った映画に行くと、劇場でボクに別の映画をすすめてくることが何回かありました。「ウチはこれを観るからボクくんも何か好きな映画を……」と。最初はひとりでゆっくり観たいのかなと思ったりもしましたが、話をしていくと今回のように自分のワガママにつき合わせるのは悪い、というような気遣いの表れでした。今回はマンガで描いたように話をしましたが、また同じようなことは今後もあると思います(笑)。
ーー「もっとあなたはボクを巻き込んで」と伝えた時、作中ではUさんのセリフは書かれていませんが、何か言葉はありましたか?
いいえ、この言葉に対する答えはありませんでした。妻は基本的に自分の考えは曲げないので、ボクにこんなことを言われてうれしくはあるのでしょうけれど、やはり気を遣ってしまう自分を変えられないのでしょうね。
ーー本作に対する反応で、特に印象に残った読者の声について教えて下さい。
「あなたの好きは僕の好き」とおっしゃってくれる方がいました。マンガのなかでも触れていますがまさにそれですね。一緒に楽しみたいという気持ちや、好きなものを共有できることがとてもうれしいのです。すべて一緒とはいきませんが、これからもそういう「好き」が増えていくといいなと思います。
ーー帰宅後はふたりで映画の話が盛り上がったようで何よりです。鑑賞した映画はどうでしたか?
今回観た映画は『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』というアニメ作品でした。鬼太郎といえば知らない人はほとんどいないだろうというほどの有名な作品ですが、だからといってボクは特別に鬼太郎が好きというほどではありませんでした。そんなボクでも楽しめた作品ですね。現代の大人にこそ観てほしい。妖怪という存在を、魅力的で恐ろしく、そして愛しく思えるそんな作品です。
ーー今回のエピソードを公開しようと考えたきっかけを教えて下さい。
ボクは妻との出来事をいろいろとマンガにしているのですが、今回のお話はマンガにすることを少し迷いました。それは多少ではあるものの、揉めたような話だったからです。ただ、そういう話も含めてマンガにすることがより良いコンテンツになるのではないかと思い、公開することにしました。
ーー今後、マンガに限らず何か挑戦してみたいことなどはありますか?
これまでできていなかったことをやっていきたいですね。妻と温泉旅行に行ったり、妻とゲーム配信をしたり。ふたりで行ったことがなかった有名蟹料理屋さんや、近所の個人経営の焼肉屋さんまで。妻が気を遣って誘ってくれない分、ボクから妻を巻き込んでたくさん楽しみを作っていきたいと思います。
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(マグミクス編集部)