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狂気の「長時間耐久放送」が話題になったアニメ3選 「なぜ」「精神崩壊確定」

近年では、配信サイトを通じて過去のアニメ作品が一挙に放送される機会も増えました。なかには耐久放送が配信され、全部視聴するのは「狂気の沙汰」と称されたアニメも存在します。今回は、動画配信サイトが催した、無茶な「耐久配信」を振り返ります。

今はどこやってる? 1話から最新話まで繰り返されるアニメ

『涼宮ハルヒの憂鬱 ブルーレイ コンプリート BOX』(KADOKAWA)
『涼宮ハルヒの憂鬱 ブルーレイ コンプリート BOX』(KADOKAWA)

 動画配信サイトの普及によって、過去のアニメ作品を気軽に楽しめるようになった昨今、ときには配信サイトが過去作を一挙に放送するイベントが開催され、名だたる名作をノンストップで視聴できる機会も増えてきました。しかし、作品によっては、無茶なスケジュールでアニメが放送され、それをファンが楽しむ「耐久レース」も行われています。今回は、もはや狂気の長時間耐久配信を振り返ります。

 2023年から、異例の配信企画を試みており、話題になったのが『ONE PIECE』です。2024年にてアニメ25周年を迎えることを記念して、「ANYTIME ONE PIECE」と称された長時間配信企画が開催されました。

 10月29日から24時間365日以上もの期間において、「ONE PIECE公式YouTubeチャンネル」にてTVアニメ第1話から最新話までをライブ配信し続けるという、豪華な内容となっています。

 実際に「ANYTIME ONE PIECE」の配信ページに飛んでみると、10月29日から現在に至るまで『ONE PIECE』が放送されて続けています。同時視聴者数は、常に5桁前後をキープしている人気ぶりです。

「アニメキャラの視点を体験しよう」という名目で、耐久が開催されたアニメもあります。2018年8月にニコニコ生放送にて開催された『涼宮ハルヒの憂鬱』の耐久放送は、あまりにも個性的すぎると話題になりました。

 企画タイトルは「~およそ1/9077長門有希体験~」で、内容は作中の「エンドレスエイト編」を88時間繰り返し放送するというものでした。『涼宮ハルヒの憂鬱』では、「8月17日~8月31日の15日間が延々とループしてしまう章」が存在します。2009年の第2期の放送当時は「8週連続で、ほぼ同じ話を放送する」という事態になりました。

「エンドレスエイト編」では、メインキャラの長門有希はひとりだけループし続ける時間をしっかりと記憶していたのですが、この配信企画は夏休みの15日間を1万5532回もループした長門の時間軸の「約1/9077」を体験できるというものです。「終わらない夏休み—」というキャッチコピーとともに同じ話が88時間繰り返される配信は、まさに狂気の沙汰でした。

「世界に誇るクソアニメ」として名を馳せる『ポプテピピック』も、過去に異例の耐久企画を開催し、話題になりました。なかでもネット上をざわつかせたのが、2022年9月に行われた作中の箸休めコーナー『ボブネミミッミ』のみを抽出して繰り返し放送する、YouTube公式チャンネルでの72時間耐久企画です。

『ボブネミミッミ』は、各本編2回ずつ挿入される自称箸休めコーナーで、制作にはアニメ制作ユニット「AC部」が携わっています。AC部はNHKのEテレの『ビットワールド』『ビットやねん』を手掛けたほか、CM「SUSHI食べたい feat.ソイソース」の映像を作ったことでも有名です。

 その絵柄は良くも悪くも前衛的で、色使いも奇抜、映像はどれも場面ごとに顔の輪郭や体型が極端に変化する奇妙なもので、『ボブネミミッミ』でもそれは健在です。

 ネット上では「揚げ物の箸休めに油を飲まされてる感覚」とまで称されており、それを72時間耐久となると、体感としては長時間油を飲まされ続けることとなります。それでも頑張ってかなりの長時間を見続けたファンもいたようで、かなりの話題となりました。

(マグミクス編集部)

【画像】えっ…? これが地獄の「エンドレスエイト」のなかで披露された、夏ならではの長門とハルヒの貴重な姿です(3枚)

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