『ワンピース』麦わらの一味に残された「未回収の伏線」 連載終了までに間に合う?
100巻を超える長編マンガ『ONE PIECE』は、物語の随所に伏線が張り巡らされています。連載は最終章に突入し、その伏線が少しずつ回収されつつあります。そんななか「麦わらの一味」に関する未回収の謎が、いまだに残されていることを覚えているでしょうか。
「麦わらの一味」に関する伏線が、いまだ未回収という事実!

『ONE PIECE(ワンピース)』は、物語の随所に伏線が張り巡らされ、その謎が明かされる日を楽しみにしている読者も多いことでしょう。伏線によっては回収までに20年以上の期間を要したものもあり、読者を驚かせました。
そんななか、物語の主役である「麦わらの一味」にまつわる謎もいまだ多く残されていて、「未回収のまま連載が終わってしまうのでは?」と危惧する人もいるようです。
たとえばマリンフォード頂上戦争で、エースが死に際に「心残りは…一つある…お前の”夢の果て”を見れねェ事だ…」とルフィに伝えた場面があります。このときエースの言った「夢の果て」という表現に引っかかった人もいるのではないでしょうか。
ルフィの夢は海賊王になることですが、「果て」とはさらにその先があることを示唆しています。
この「夢の果て」のヒントとなるエピソードが、幼い頃のルフィ、エース、サボの3人の会話のなかにありました。ルフィは、ふたりの前で自分の「夢の果て」を明かしますが、どんな内容かは描かれていません。
ルフィから内容を聞いたふたりは一瞬驚いた表情を浮かべ、サボは大笑いしながら「おれ、お前の未来が楽しみだ!!」と語っていました。
そして、このルフィが言った夢の果ての内容は、かつての海賊王「ゴール・D・ロジャー」と同じものだったことが、シャンクスやヤマトのセリフから判明します。
また、ロジャーが白ひげとおでんの前で、ラフテルに到達した「先の話」を語る場面があり、ルフィが子供の頃にエースとサボに語ったのと、まったく同じような構図で描かれました。
具体的な内容はルフィと同様に明かされていませんが、ロジャーの話を聞いた白ひげは爆笑しながら「何言ってやがるロジャー!! ガキでもあるめェし!!!」と返していました。
ルフィが「麦わらの一味」の前で、「夢の果て」について話したシーンも印象的です。各メンバーの反応が対照的で、フランキー、ブルック、サンジは大爆笑、ロビンは言葉を失い、チョッパーはうっとりとした表情を浮かべていました。
こうした反応から考えると、おそらくルフィが目指す「夢の果て」とは子供じみた発想から生まれる、あまりにもスケールの大きな夢であることが伺えます。
ルフィの「夢の果て」については、ファンの間でもさまざまな考察が行われており、過去のルフィの発言から「世界を買うこと」「世界中の人を巻き込んで大宴会をすること」あたりを予想する声が目立っています。
続いては、ゾロの左目に関する謎です。2年間の修行期間を経て、再びシャボンティ諸島で「麦わらの一味」が集結した際、ゾロの左目には傷跡が残り、隻眼になっていました。
当初は「ゾロの身に何があった?」と少しざわつきましたが、現在に至るまでその理由について触れられていません。
ワノ国編では、ゾロにとって過去最大級の激闘となった、カイドウとの一戦がありましたが、このときゾロが大技を繰り出すタイミングで、あえて左目だけ入らないようなカットが数コマ描かれました。
これがあまりにも意図的に見えることから「覇王色の覇気の際に開眼しているのでは?」という声もあがっています。ゾロの左目の謎がいつ明かされるのか気になるところです。