エモ過ぎ! 伏線回収がエグい! 最終回が最高だったジャンプマンガ3選
マンガにおいて、物語の完結の仕方はとても重要です。数あるマンガのなかで、「綺麗な終わり方だった」「タイトルを回収して締めたのすごい」と話題になった最終回も多いでしょう。今回は結末が完璧とファンから言われているジャンプマンガを見ていきましょう。
キレイな終わり方が話題に

2023年11月4日(土)24時より放送されたTVアニメ『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』では、10年にわたる「進撃の巨人」シリーズが完結し、原作マンガの完結時と同様に「見事な伏線回収」と賞賛の声が数々あがりました。
このように「終わり方が完璧すぎる」とファンから絶賛されたマンガを、「週刊少年ジャンプ」の作品のなかから振り返ります。ネット上では90年代の『SLAM DUNK』や『ダイの大冒険』のラストなどが根強く支持されていますが、21世紀になってからの作品では何が人気なのでしょうか。
2012年から2016年にわたり連載された『暗殺教室』は、完結の際にファンから絶賛された作品のひとつです。物語は月を爆破し、次は地球を爆破すると宣言する謎の生物の教師「殺せんせー」と、彼を殺す使命を課された椚ヶ丘中学校の3年E組に所属する生徒たちの交流を描いています。
そんな同作は最終回直前、最終決戦として自身の生徒らと戦う「殺せんせー」が、全ての力を使い果たしてしまいました。E組の生徒たちは彼を殺したい気持ちと殺したくない気持ちで葛藤しながら、最終的に殺せんせーを殺すことを決意します。
そして生徒のひとり・潮田渚がとどめを刺し、E組の生徒たちはついに目標だった殺せんせーの暗殺に成功しました。そんな彼らに殺せんせーが残したものは、生徒1人ひとりのことが書かれたアドバイスブックです。迎えた最終回「殺しの時間」では7年後が描かれ、生徒たちは殺せんせーからのアドバイスを胸に活躍していました。最後には、殺せんせーにとどめをさした渚が、教育実習でとんでもない不良校に赴任するも、脅してくる不良たちに「殺せるといいね!卒業までに」と笑顔で言い放ち、教壇に立つ姿が描かれて幕を閉じます。
殺せんせーの愛情や、生徒たちの成長が感じられる最終回は、「後半涙でにじんで読みずらかった」「綺麗な終わり方だった、素晴らしい作品」と、絶賛の声があがっていました。
また「最終的にタイトルを回収してすごい」と話題になったのは、1996年から2004年にわたり連載された『遊☆戯☆王』です。同作はゲーム好きの主人公・武藤遊戯が古代エジプトのパズル「千年パズル」を組み立てたことをきっかけに、もうひとりの自分「闇遊戯」を目覚めさせ、さまざまな人と出会うことで、絆を強めていく物語でした。
実は「闇遊戯」と呼ばれていたもうひとつの人格はエジプトの王「アテム」であり、このアテムの魂を解放するために遊戯とアテムがカード対決をすることになります。最終的には遊戯がアテムを倒し、アテムの魂が無事成仏することで物語は完結しますが、この結末や最終話のサブタイトルが「遊戯(1マス空白)王」だったことで、「遊戯と王(アテム)が別れる展開をタイトルで見事回収している」「作者が最初から温めてた結末なんだろうな」と、今も賞賛を受けています。