セクハラ・持ち逃げ・捏造、殺人も? ハードモードすぎる「アイドル」アニメ3選
アイドルアニメは、依然として高い人気を誇ります。2023年に高い人気を集めた『【推しの子】』に続けて観たい、「人生ハードモード」なアイドルアニメをご紹介します。
社長がお金を持ち逃げ、客にセクハラされるアイドルアニメ
2023年のアニメを代表する作品といえば、『【推しの子】』を思い出す人も多いのではないでしょうか。可愛らしい絵柄を見て華やかなアイドルアニメかと思ったら、思いのほかシビアな物語が展開して驚いた人もいたかもしれません。今回は、ほかにもある「ハードモード」な展開が続くアイドルアニメを3本介します。
●『Wake Up, Girls!』
『Wake Up, Girls!』は2014年1月から2018年1月まで、さまざまな形で続いたオリジナルアニメです。オーディションの合格者で結成された声優ユニット「Wake Up, Girls!」は、アニメへの出演のほか、単独で全国ツアーを行うなど多彩な活動を行いました。
2014年1月公開の映画『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』では、「アイドル戦国時代」のさなかに仙台のローカルアイドルグループとして「Wake Up, Girls!」が結成される経緯が描かれます。しかし、キャッチボールをする子供たちのほかは誰もいないような場所でライブをするなど、地道すぎる活動を始めたと思ったら、なんと事務所の社長がお金を持ち逃げしてデビューライブは中止となるのです。
そして、グループは即解散の危機に陥ります。ラストは衣装も揃わず、それぞれの学校の制服のまま、人もまばらな会場で1曲歌うというものでした。
TVアニメ『Wake Up, Girls!』は、突然現れたインチキなプロデューサーに露出度の高い水着を着せられた上、健康ランドの男性用休憩所で歌わされるだけでなく、セクハラじみた接待までさせられるという、アイドルとしてはありえないほどのどん底の状態からスタートします。
それでも帰ってきた社長とともに、地元のローカル局でなんとか地道に活動をスタートするも、単独ライブは客が不入りで失敗。その後、メンバー同士のケンカや、アイドル活動を認めない親とのいさかいなどを乗り越えて、全国的なアイドルイベントへの出演が決まりますが、直前にリーダーがケガをしてしまうという不運が続きました。
映画『Wake Up, Girls! 青春の影』では、メジャーデビューしたもののプロデューサーが適当に決めた2枚目のシングルが爆死で苦境に陥りますが、映画『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』ではボロボロのワゴン車でライブツアーをするなどコツコツと知名度を上げ、メンバー一丸となって再びアイドルイベントに挑む姿が描かれました。華やかさより厳しい現実が印象に強く残りますが、泥まみれ汗まみれになりながらも地道に夢に向かって進む主人公たちの姿が、さわやかな感動をもたらす作品です。