ほのおタイプが不遇すぎ? 初代『ポケモン』で謎だった「不条理」要素3選
みんなが夢中になってきた、『ポケットモンスター』の初代には、「もしかして設定ミス?」と思ってしまうような謎の部分もいくつかありました。今でも話題になる代表例を振り返ります。
「からて」の「チョップ」は「格闘技」では?

大人気ゲームシリーズ『ポケットモンスター』が、最初に発売されたのは1996年2月のことでした。多くの人を夢中にさせましたが、初代はまだ設定ミスやバグも多かったようです。そのなかでも、今なお語り継がれる「謎要素」をご紹介します。
●からてチョップ
『ポケットモンスター』の技のひとつ「からてチョップ」は、いかにも格闘技っぽい技名なのに、初代ポケモンでは技のタイプが「ノーマルタイプ」に分類されていました。
しかし、この「からてチョップ」を覚えられるのは「かくとうタイプ」のポケモンであるマンキーとワンリキー、そしてその進化ポケモンのみです。つまり、技のタイプとポケモン自身の「タイプ一致」が、絶対にない設定になっているのです。
ちなみにタイプ一致とは、ポケモンのタイプと技のタイプが一致したときのボーナスで、攻撃力が1.5倍になる効果があります。「からてチョップ」は敵の急所にあたりやすい仕様で使いやすい技なだけに、タイプ一致で使えないのが残念です。
『ポケットモンスター』第二世代の金・銀以降では、「からてチョップ」はかくとうタイプの技に変更されました。そのため、初代でノーマルタイプだったのは設定ミスだったのではないかとの噂もあります。
●ファイヤーの「にらみつける」
初代ポケットモンスターには、「サンダー」「フリーザー」「ファイヤー」という3体の伝説のポケモンがいます。全て鳥ポケモンで、そのなかでも最後に登場するのが火の鳥である「ファイヤー」です。
ファイヤー以外の2体は、レベル51まで育てると強力な攻撃技を取得します。サンダーなら「かみなり」、フリーザーは「ふぶき」でした。その流れから、ファイヤーには炎系の攻撃スキルを期待した人も多かったでしょう。しかし、実際にファイヤーがレベル51で覚えるのは、「にらみつける」なのです。
「にらみつける」はたくさんのポケモンが習得できるありふれた技で、効果は相手の防御を1段階下げるという地味なものでした。強い攻撃を期待していたところにこの技だと、かなりのがっかり感があります。
初代では「ほのおタイプ」が全般的に不遇だと言われていますが、ファイヤーはその代表格といえるでしょう。
「まさこ」という名前のルージュラ
『ポケットモンスター』では、ゲーム内のNPC(プレイヤーが操作しないキャラ)とポケモンを交換して入手できるキャラクターもいました。野生で捕まえようとすると大変なポケモンも、交換なら簡単にゲットできたのです。
さらに初代『ポケットモンスター』には、交換でしかゲットできないポケモンもいます。それが「ルージュラ」「カモネギ」「バリヤード」「ベロリンガ」です。図鑑を埋めるためには、NPCと交換しなければなりません。交換するのは良いのですが、問題はそのニックネームです。
交換でゲットしたポケモンにはすでにニックネームが付けられており、これは変更することができません。ルージュラには「まさこ」という名がつけられており、普通に知り合いにいそうな名前の分、インパクトが強くて有名です。
ちなみに、カモネギは「おしょう」、バリヤードは「バリバリ」、ベロリンガは「なめぞう」という名前でした。なんで「まさこ」だけ普通の人名のようなニックネームになったのかは、謎に包まれています。
(マグミクス編集部)