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「観なきゃ後悔?」「ロスが止まらん…」 良い最終回だった秋アニメ3選

2023年の秋アニメは、覇権レベルの作品が非常に多かったことから「近年稀に見る豊作」と話題になっていました。今回は「序盤の数話で切ってしまった」という人向けに、とくに最終回が大好評だった作品をあげていきます。この機会にぜひ見直してみてはいかがでしょうか。

観て良かったと思える作品の数々

画像はTVアニメ『ミギとダリ』キービジュアル (C)佐野菜見・KADOKAWA/ビーバーズ
画像はTVアニメ『ミギとダリ』キービジュアル (C)佐野菜見・KADOKAWA/ビーバーズ

 2023年の秋アニメは近年稀に見る大豊作と呼ばれ、さまざまな作品がしのぎを削っていました。大きな盛り上がりを見せた分、最終回の放送によって、軽い「ロス状態」になっているアニメファンもいるのではないでしょうか。今回はそんな人のために、「完璧な最終回だった」と評判を呼んだ作品を振り返ります。

 終盤に盛り上がりを見せた秋アニメといえば、まずGEEKTOYS×CompTownがアニメーション制作を行った『ミギとダリ』を挙げられるでしょう。神戸市北区にあるとされる「オリゴン村」を舞台とした作品で、とある老夫婦の家に養子として潜入した双子の美少年「ミギ(CV:堀江瞬)」と「ダリ(CV:村瀬歩)」が、「園山秘鳥(そのやま ひとり)」というひとりの人間を装いながら復讐に邁進(まいしん)していきます。

 あらすじだけ聞くとちょっと怖い雰囲気のホラーサスペンスといった印象ですが、むしろこの作品の魅力はシュールなギャグにありました。ミギとダリを始めとした登場人物たちの行動が無駄にスタイリッシュだったり、「それはさすがに無理があるでしょ」とツッコミたくなるような方法で一人二役を演じたりと、所々でシリアスな笑いを挟み込んでくるのです。

 それもそのはずで同アニメの原作者は、2023年8月に亡くなった漫画家の佐野菜見先生で、代表作のひとつであるマンガ『坂本ですが?』も、スタイリッシュでシュールなギャグで多くの人びとを楽しませてきました。

 しかし『ミギとダリ』はただ笑えるだけのギャグアニメではなく、中盤以降はかなり本格的なホラーサスペンスに姿を変えます。サスペンスの皮を被ったギャグではないことに、視聴者は一周回って驚いていたようですが、なんと最終回はかなり綺麗なハッピーエンドで幕を閉じました。

 しかも物語のラストでは、原作者の佐野先生を偲ぶメッセージがアニメのなかで描かれ、こちらも大きな話題に。原作に多大なリスペクトを寄せ、その魅力を余すところなく再現した、幸せなアニメ化だったように思えます。

【画像】えっ、ハッピーエンドじゃないの? 最終回にざわついた秋アニメ(4枚)

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