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「せがた三四郎」は生きていた! ハード戦争でプレステに敗れたセガサターンの漢

22年が経ち、せがた三四郎がふたたび蘇る!

セガサターン用ソフト『せがた三四郎 真剣遊戯』(写真提供:たまじぃ☆ミssdc68k)
セガサターン用ソフト『せがた三四郎 真剣遊戯』(写真提供:たまじぃ☆ミssdc68k)

 筆者にとって特にインパクトが強かったCMが、『サクラ大戦2』の真宮寺さくらとの共演です。さくらを演じる声優の横山智佐さんに、せがた三四郎が「さくらさ~ん!」と甘く呼びかける姿は、それまでの強面イメージを一瞬で吹き飛ばす強烈な印象がありました。

 他にも主題歌「せがた三四郎テーマソング」をBGMに、巨大なサターンを背負い砂利道を素足で走る姿や巨大コントローラーに正拳突きを連打する姿、素足で氷の上を走るなど、藤岡氏以外には誰もできないであろう、体を張ったシーンは今でもよく覚えています。

 後に藤岡氏が語ったところによると、巨大サターンは重さが40キロもあったため砂利が足の裏に食い込んで血まみれに。コントローラーへの正拳突きは、本気でやったために拳の皮がむけてやはり血まみれ、小指は骨折していました。

 氷の上を走った時は凍傷寸前になり、CMの最後にストーブの脇で足に息を吹きかけているシーンは、やはり本気で温めようとしていたそうです。

 本気。
 
 せがた三四郎が愛された理由は、藤岡氏の本気が画面を通して視聴者に伝わっていたからなのだと筆者は感じました。

 しかしセガサターンの終焉とともに、せがた三四郎にも最期の時がやってきます。新ハード、ドリームキャスト発売に沸くセガに向けて放たれたミサイルを体を張って止めたせがた三四郎は、そのまま宇宙の塵と消えた……はずでした。

 あれから22年。2019年3月30日に秋葉原のイベントスペース、ベルサール秋葉原で開催された“セガフェス2019 セガサターン25周年大感謝祭”に参加していた筆者は、本物のせがた三四郎を目の当たりにし、感動に震えていました。

「死んだはずではなかったのか?」藤岡氏はそんな疑問を、「22年の時を超えて、宇宙より戻ってまいりました」と快活な笑顔で吹き飛ばしてくれました。

 多くのファンがせがた三四郎の帰還に酔いしれるなか、藤岡氏は撮影にまつわるさまざまなエピソードを語ってくれました。最後は「せがた三四郎テーマソング」を藤岡氏と参加者全員で熱唱し、せがた三四郎は令和の時代に帰還を果たしたのです。

(ライター 早川清一朗)

【画像】懐かしすぎ! 「せがた三四郎」の熱い姿(5枚)

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