『ドラクエ』新作いつ出るの? 「ファンが首を長くして続報待つ」ゲーム期待作3選
HD-2D版『ドラクエIII』もいつ発売?
●『メトロイドプライム』最新作は、仕切り直しから5年が経過
1作目の発売は1986年と歴史の長い『メトロイド』シリーズは、横スクロールに探索要素を加えた体験が当時珍しく、『メトロイドII RETURN OF SAMUS』や『スーパーメトロイド』などの作品を積み重ねつつ、ゲーム機の黎明期にその名を遺す活躍を見せました。
探索や育成といったいくつかの要素を持ち、広大なマップを双方向に移動して攻略する2Dアクションゲームを指して、「メトロイドヴァニア」と呼ぶユーザーが一定数いますが、この名称の前半は『メトロイド』シリーズから取ったもの。それだけ多くの人々に影響を与えるほど、本シリーズは高い人気と知名度を得ています。
そんな『メトロイド』シリーズから派生し、FPS視点の3Dアクションとして独自の進化を遂げたのが、アメリカにある「レトロスタジオ」が生み出した『メトロイドプライム』シリーズです。
主人公・サムスの視点で戦う『メトロイドプライム』シリーズは、横スクロールアクションの印象が強かった従来シリーズのゲーム性と比べ、まさに一線を画す体験を提供しました。
フィールドを3Dで表現したこと奥行きが加わり、ギミックの対応や敵との戦闘に深みが増します。また、プレイヤーは「サムス」の視点でゲームに挑むため、これまでにない一体感を体験できるようになりました。
この『メトロイドプライム』シリーズも高く評価されましたが、2008年3月発売の『メトロイドプライム3 コラプション』以降は関連作のみで、ナンバリング新作の動きはしばらく沈黙を保つことに。ですが、2017年6月に『メトロイドプライム4』をNintendo Switch向けに開発中と正式に発表され、それまでの停滞ムードを一気に吹き飛ばします。
ファンたちはシリーズの新たな展開に期待を抱きますが、続報が訪れたのは2019年1月のこと。しかも、開発が難航しており仕切り直しを行うとの報告でした。再スタートとも言えるこの告知で、発売までまだ先が長いことを知らされました。
その報告から、早くも5年の月日が経とうとしています。一から作り直すとしても、そろそろ発売の目途が立っておかしくない頃でしょう。今年こそ、嬉しい続報の到着を祈るばかりです。
●『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』には、ちょっとした動きも
最初に紹介した通り、『ドラクエ』シリーズのナンバリング最新作が現在開発中です。しかし、ユーザーが続報を待ち望んでいる『ドラクエ』は、『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』だけではないのです。
『ドラクエ』シリーズの黎明期は、RPGの面白さを広く普及した1作目、シリーズ初のパーティ制を取り入れた『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』、過去2作と繋がるスケールの大きな物語を描き切った『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(以下、ドラクエIII)でひとまとめとなる「ロト三部作」が支え、ユーザーから好評を博しました。
特に『ドラクエIII』は、自由なパーティ編成や初となる転職システムの導入など、これまでの『ドラクエ』作品の集大成とも言える内容になっており、後のシリーズ作に大きな影響を与えた作品として名を馳せます。
シリーズを語るうえでも外せず、作品単体でファンが非常に多く、時代を超えて愛され続ける名作となりました。だからこそ、『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』が発表された時、多くの人がSNSなどで驚きと歓喜の声を上げたのです。
HD-2Dは、ドット絵の描写と3DCGの効果を組み合わせ、味わい深いビジュアルをリッチに描くグラフィック表現のひとつ。『オクトパストラベラー』でその描写力の高さが示され、『トライアングルストラテジー』やリメイク版『ライブアライブ』などにも採用され、その魅力は確実に広まりつつあります。
往年の名作『ドラクエIII』をHD-2Dで蘇らせるという挑戦は、ファンの心を大きく掴みました。だからこそ関心を集め、期待が高まり……そして、これといった続報がない状況をもどかしく感じる人が少なくありません。
ただし、堀井雄二氏が自身のXアカウントにて「昨夜はスクエニで夜10時近くまで、ドラクエ3リメイクのテストプレイをしていました」と発言しており、開発自体は着実に進んでいる模様です。なお、この投稿は昨年の12月1日に行われています。
正式な続報こそないものの、明確な動きも垣間見える『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』。そろそろ、発売日発表の足音が聞こえてくるかもしれません。
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今回取り上げた3作品は、いずれも続報がないまま年月が経ち、発売時期もまだ未定です。情報が出ない事情はそれぞれで異なるでしょうが、どの作品も待ち遠しいことに変わりはありません。
これはあくまで可能性のひとつに過ぎませんが、ゲーム機のサイクルを考えると、そろそろNintendo Switchの後継機が発表されてもいい頃合いです。もしかしたら、その後継機も視野に入れた開発を進めており、そのため現段階では発表できないのでは? といった想像も膨らみます。
この想像が的を射ているか見当違いかはともかく、どのような理由にせよ、今年こそ嬉しい知らせが届きますように。
(臥待)