天津飯はもっと評価されるべき! 物語を大きく変えていたかもしれない「技」とは?
『ドラゴンボール』での白熱する闘いで繰り出される必殺技は、たくさんの読者の心をつかみました。なかでも、数多くの技を披露した天津飯が持つ「ある技」を使えば、伝説的なラストを飾った「セル編」の「親子かめはめ波」は誕生していなかったかもしれません。
天津飯は必殺技の宝庫! 効果的な技は、ほかのキャラも使うように
『ドラゴンボール』は原作の連載終了後も、世界中の人びとから支持を得ている、日本を代表するマンガです。孫悟空を中心としたキャラクターによる、たくさんの熱いバトルが描かれています。バトルで繰り出される必殺技は、ストーリーをより魅力的なものに演出しました。なかでも、数多くの技を持つ天津飯は、バトルシーンを盛り上げた技巧派キャラとしてもっと評価されていいのではないでしょうか。
天津飯は第22回天下一武道会から鶴仙流の刺客として登場し、同シリーズではボス的な存在で悟空の前に立ちはだかりました。「どどん波」、「四妖拳」、「排球拳」などの必殺技を駆使し、孫悟空のほかにもジャッキー・チュン(亀仙人)やヤムチャと激戦を繰り広げています。さらには必殺技「気功砲」を披露すると、天下一武道会の舞台そのものを消し飛ばし、強大な破壊力を見せつけました。
さらに「ピッコロ大魔王編」では、実際に戦いで使うことはありませんでしたが、短期間で「魔封波」を習得しています。そして、第23回の天下一武道会では「四身の拳」という新必殺技も披露しました。技の習得の速さや、新必殺技を編み出すといった点は武道家としての資質の高さがうかがえます。また天津飯の技は利便性の高いものが多く、ほかのキャラも使っています。
悟空やクリリンも使った「太陽拳」は、天津飯の技をほかのキャラが使用した代表的なものです。ほかにも、「サイヤ人編」以降はほとんどのキャラが「舞空術」を使い、戦闘には欠かせないものとなりました。また、忘れられがちですが、天津飯には「かめはめ波を気合いで跳ね返す」という「かめはめ波」対策に特化した技も存在します。