『スパイダーバース』続編に登場? 原作者も一目置く「日本発のスパイダーマン」とは
「本家」の作品にチョイ出演を経て、いよいよスクリーンへ
話題沸騰の東映スパイダーマンが、実は『スパイダーマン:スパイダーバース』第1作に「カメオ出演」していることも、ファンの間では知られています。主人公が自室でスケッチするシーンに、レオパルドンがイラストで登場しているのです。
プレイステーション4用ゲーム『Marvel’s Spider-Man』にも、東映スパイダーマンの痕跡があります。プレイ開始の際に、「地獄からの使者スパイダーマン!」という、東映スパイダーマンの決めセリフが日本語音声で吹き込まれているという、憎い演出が入れられているのです。
「マーベルヒーロー」と「巨大ロボット」のギャップばかりが取り沙汰される東映スパイダーマンですが、実はストーリーも目を見張るものがあります。瀕死の少年のためにスパイダーマン自らの輸血したエピソードがあり、その後のエピソードでスパイダーマンが瀕死の場面で少年が名乗り出て輸血をするという熱い展開もあります。
ちなみに、東映スパイダーマンよりも先に、日本のスパイダーマンと呼ばれた作品もあります。漫画家・池上遼一先生が1970~71年に連載していた『スパイダーマン:』を元祖・日本のスパイダーマンとする人もいるでしょう。
約40年前に登場した日本のスパイダーマンがハリウッドのスクリーンに登場するという話は、ファンにとっては嬉しい限りです。『スパイダーバース』続編への期待は、日本国内でいっそう高まることでしょう。
(大野なおと)