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ブライトさんも驚愕した「Zザク」…!? ほか違和感がスゴすぎる「ニコイチガンダム」

パーツを寄せ集めて組み上げたり修理したりする「ニコイチ」を、ワンオフ機である「ガンダム」でやろうとすると、やはり違和感がものすごいことになりました。そのような「ニコイチガンダム」を見ていきます。

『ZZ』で描かれた大胆すぎるニコイチとは…?

BANDAI SPIRITS「MG 1/100 MSZ-010 ZZガンダム」 (C)創通・サンライズ
BANDAI SPIRITS「MG 1/100 MSZ-010 ZZガンダム」 (C)創通・サンライズ

「ガンダム」シリーズには、ほかのモビルスーツ(MS)や強化パーツで「ニコイチ」になった「ガンダム」タイプMSが見られます。見た目には違和感が大きいものの、戦闘では窮地を切り抜けるなどの有用さを見せていました。

 そもそも「ニコイチ」とは、「ふたつ以上の中古機械類から、使用できる部品を抜き取って組み合わせ、ひとつの製品を作ること」(小学館「デジタル大辞泉」)をいい、特に中古自動車について使われる言葉です。

 その意味で、TVアニメ『機動戦士ガンダムZZ』(1986年)に登場した「ZZガンダム」は、文字通りの「ニコイチ」になっていました。本機は主人公「ジュドー・アーシタ」の愛機で、本編で描かれた第一次ネオ・ジオン抗争の最終決戦にて下半身を失っています。

 抗争終結後、ジュドーは木星往還船「ジュピトリスII」で木星圏へ旅立ちました。その際、「ZZガンダム」の失った下半身部分に「エゥーゴ」の「ジム」系列と思われるMSの脚部を流用して改修したMS「ZZ-GR(ズィーズィー・ジーアール)」をともなっています。

 本機の運用、戦果などについては、OVA『GUNDAM EVOLVE../10』に描かれました。改修機ということもあり、「ZZガンダム」より戦闘能力は劣るといいます。さらに重厚感がある「ZZガンダム」の上半身に対して、量産型である「ジム」系列の華奢な下半身に目が行くようで、ネット上などでは「下半身がアンバランスだな」「脚部が貧弱すぎる」といった感想が聞かれました。。

 そのような「ZZ-GR」ではあるものの、ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用MS「キュベレイMk-II」を押し留めたり、「ドーベン・ウルフ」と交戦し引けを取らない戦闘を繰り広げたりしていることから、決して侮れないMSといえるでしょう。

「ニコイチガンダム」といえば、「Z(ゼータ)ザク」も外せません。本機はアニメ『機動戦士Zガンダム』(1985年)の主役機であった「Zガンダム」の胴体と、ジオン公国軍の「ザクII」の頭部がニコイチになった機体です。

「Zザク」は、アニメ『機動戦士ガンダムZZ』の第12話「リィナが消えた」で登場します。戦闘で「Zガンダム」の頭部が破壊され、搭乗者でもあったイーノが応急処置として「ザクII」の頭部を取り付けました。

 その斬新なフォルムは、物語の登場人物たちをも大いに戸惑わせたようでした。強襲用宇宙巡洋艦「アーガマ」から「Zザク」で出撃する際、艦長の「ブライト・ノア」があまり見せない困惑した表情を浮かべていたのは印象的です。ジュドーの妹である「リィナ・アーシタ」も、「そのZ(ゼータ)の頭、なんとかならなかったの?」とこぼしていました。無論、オンエアを観ていた視聴者にも相応のインパクトを与えたことでしょう。

 少々、おふざけ感は否めない「Zザク」ではあるものの、ネオ・ジオン軍の「グレミー・トト」が搭乗するMS「ガザD」と交戦し、奇抜な見た目とは裏腹に奮戦を見せています。

【画像】「えっ…? カッコいい!」こちらが「HG 1/144 ゼータガンダム」の「ウェーブライダー」形態です(11枚)

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