破滅こそゴール? 「クズさ」が目立っちゃうアニメ主人公たち 「目的は立派でもさ」
あえて憎しみの対象になり続けた哀れな主人公
前述のふたりほどではないですが、自分の目的を果たすために多くの犠牲を出したことで「クズ」とも言われるのが、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズの主人公ルルーシュ・ランペルージです。
ルルーシュは他人に命令を強制できる「ギアス」という力を手にしたことで、母を殺したブリタニア帝国に対する復讐や最愛の妹・ナナリーを守るため世界への反逆を開始します。「貴様たちは死ね」と命令して相手を自害させたり、実兄であるクロヴィスを母親の暗殺に関わる情報を引き出した挙句に口封じのため銃殺したりと、その残酷な姿は「非情」「アンチヒーロー的」と評価されました。
のちに神聖ブリタニア帝国の皇帝となったルルーシュは、大量破壊兵器フレイヤを掌握して世界に恐怖を与えたり、自分に反逆した者は処刑したりする独裁体制により、世界の人びとから憎しみを買います。しかし、ルルーシュのそれらの行動は、世界に平和をもたらす「ゼロレクイエム計画」を遂行するため、人々の憎悪が自分に集まるよう仕向けたものでした。
そんなルルーシュに対しては、「何かを変える目的で他人を犠牲にするのはやはりクズに見える」「もうちょっと同じ立場で話し合うなどいくらでもやりようはあったのに…」などの意見も見られます。
(LUIS FIELD)