【漫画】優先席で妊婦に怒鳴る老人 ひどい話…と思いきや、オチに「優しい世界」
電車の優先席で、妊婦に対して「ここは優先席なんだよ!」と怒鳴り声を上げる老人。迷惑な客かと思いきや……「優しい世界」が広がります。創作マンガ『電車の優先席で怒鳴る老人』に多くの読者が癒やされました。
優先席で怒鳴る、迷惑な老人…と思いきや?
電車の優先席で、「ここは優先席なんだよ!」と怒鳴り声を上げる老人。その相手は妊婦です。一体、どんなトラブルが……とハラハラしますが、最後にやってくるのは「優しい世界」だったのです。
創作マンガ『電車の優先席で怒鳴る老人』がTwitterに公開され、多くの読者がその世界観に癒やされています。マンガの作者である、ゆきほりさん(@yuki0hori)に、作品についてのお話を聞きました。
ーーゆきほり様がTwitterにマンガを投稿しようと思ったきっかけを教えて下さい。
編集部に持ち込みや投稿だけでは、たったひとりの編集者の意見しか聞くことができないので、ネットに公開したら世間からどんな意見が聞けるのかと思ったことがきっかけです。
あとは自分を酷評した編集者への仕返しというか「いまにみてろよ」と思ったことが、Twitterを始めた頃は、作品作りの原動力になりました。
ーーこれまでたくさんのエッセイや創作マンガを公開されています。『電車の優先席で怒鳴る老人』のエピソードが生まれたきっかけはありましたか?
実際にこのような場面に遭遇したわけではないのですが、電車内でマナーの悪い方、自分勝手な方を見ると「こんなふうにみんなが優しくなれたらいいのにな」という思いをこめて描きました。
ーーリプライで寄せられたなかで特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「日本のあるべき姿」という声が印象的でした。誰しも心のなかにある良心に問いかけられたのかなと思います。暗いニュースが多いなかで「みんなが優しくなれたらいいのにな」という思いを共感できたことが、反響を多くいただけたきっかけになったのかと思います。
ーー『終業間際に言ってくる上司』もひどい上司……と思いきや、いい上司という、いい意味での裏切りがある作品です。以前、ひどい叱り方をする上司について描かれていましたが、逆にいい上司と巡り合ったことはありましたか?
新作も読んでいただきありがとうございます! 親身になってくれる上司の元で働いた経験もあります。どんなに忙しくても部下と真摯に向き合い部下を責めずに失敗の原因や、やり方を見直させるとても仕事ができる人でした。
しかし、今思うと前回のエッセイではかなり感情的になってしまったので、冷静になると世の中そんなに悪い人なんていないのではないかと思います。
共に働く期間が長いと相手のイヤな部分が見えやすくなり、結果的に「悪い上司だった」という思い出になるのかなと思います。どんなに良い人でも長く一緒にいると、気になるところが見えてきますからね。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
やっぱり世間は読んで幸せになる「やさしいせかい」を求めてるんだなと改めて思いました。
そういったコメントも数多く寄せられたので、求められているものを描きたいと思います。現実社会でなかなかほっこりするようなことはないけれど、マンガのなかでくらい見たら優しい気持ちになれるような作品を心がけていきます。
(マグミクス編集部)