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「ズゴック」が2日連続トレンド入りのナゼ 予想外の理由に「ネタバレ」を踏む人続出

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開日の2024年1月26日とその翌日、2日連続でトレンド入りした「ズゴック」の文字。それは宇宙世紀に登場するMSではなかったのです。思わぬネタバレを生み出したズゴックについて解説します。

劇場版『ガンダムSEED』公開日に「ズゴック」がトレンド入りした理由

『機動戦士ガンダム』に登場したシャア専用ズゴック。画像は「RG 機動戦士ガンダム MSM-07S シャア専用ズゴック 1/144スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
『機動戦士ガンダム』に登場したシャア専用ズゴック。画像は「RG 機動戦士ガンダム MSM-07S シャア専用ズゴック 1/144スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 先日、2日連続でX(旧:Twitter)のトレンドに入った「ズゴック」の文字。『機動戦士ガンダム』に登場したMS(モビルスーツ)として知っている人も多いことでしょう。しかし、この時にトレンド入りしたズゴックは、まったく別な作品のものだったのです。

※この後の文章では劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレになる可能性がある文章が含まれています。閲覧にはご注意下さい。

 前述の通り、ズゴックは『機動戦士ガンダム』に登場した水陸両用重MSです。宇宙世紀のなかでも主に「一年戦争」で活躍したMSですが、その後の歴史上にもたびたび登場することもあって、ファンにはよく知られた機体といえるでしょう。

 特にシャア・アズナブルの乗った専用機はパーソナルカラーの赤で塗られており、高い人気を誇っています。初登場のジャブロー戦で見せた、腕部のアイアン・ネイルによる一撃でジムを撃破するシーンは多くの人の心に残る名場面でしょう。

 そんなズゴックが突如、トレンド入りした理由。それは、公開中の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場したからでした。まだ映画を観ていない人は「ウソ」と思うかもしれません。その気持ちは分かります。何せ映画を観ていた人間のほとんどが、ズゴックが画面に登場した時に同じ気持ちになったからでした。

 この『ガンダムSEED』の世界である「コズミック・イラ」に登場したズゴックは、「ZGMF-MM07 ズゴック」といいます。もともとコズミック・イラにはザクやグフのオマージュ機体がおり、今作でも「ZGMF-2025/F ゲルググメナース」や「ZGMF-2027/A ギャンシュトローム」といったMSが初登場していました。

 そんなわけで、これまでの系列からジオングの登場は冗談として言われていましたが、ズゴックに関してはまったくのノーマークだったと思います。間違いなく本作の隠し玉と言えるでしょう。

 ちなみに、これまで『ガンダムSEED』の世界に登場したジオン公国軍のMSたちは、みんな名前に続いて別な単語が付けられていました。しかし、ズゴックはズゴックのままです。これはなぜでしょう?

 その理由はこのズゴックのなかに「ZGMF-X19AM2 インフィニットジャスティスガンダム弐式」が隠されているからです。いわばズゴックは仮の姿。そのため名前がズゴックのままなのでしょう。もっとも今後の商品化の際、商品だけ名前が変わるかもしれません。

 このなかからジャスティスが出てくるという仕掛けが、このズゴックの魅力というか奇想天外な部分でしょう。そのため、劇場版『ガンダムSEED』公開後のトレンドにズゴックの名前が挙がったわけです。何も知らない人が宇宙世紀のズゴックだと勘違いして、ネタバレを踏むという事案もありました。SNSでは仕方がないことです。

 本作では他にも見どころがいっぱいあるのですが、筆者はこのズゴックがもっとも印象的でした。劇場公開後に新しい特報が発表されましたが、このズゴックのシーンはありません。公式もこの驚きは劇場で直接見てほしいと考えているのでしょう。未見で気になる方は、今すぐ劇場に行って自分の目で確認することをおススメします。

【画像】えっ、反則では? こちらが「クマさんになっちゃった」トンデモMSです(4枚)

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