「肩書が意味深」「最悪な未来」 『ワンピ』ゾロのラスボス説はあり得る?
最終章が盛り上がっている『ONE PIECE』は、「最終回」や「ラスボス」の予想考察もより白熱しています。そのなかには、「ゾロがラスボスではないか」という、にわかに信じがたいものもあるようです。
実はいつでも敵になりうる?
意外な展開も魅力の『ONE PIECE』は、今後の物語を予想して楽しむ読者も少なくありません。さまざまな考察があるなかで、「一番見たくない展開」「最悪の予想」とも言われているのが、「ルフィとゾロの対立説」「ゾロがラスボスになる説」です。
ルフィの最初の仲間でもあるゾロは、戦闘力も懸賞金もルフィに次ぐNo.2のポジションとして読者からも愛されています。「ワノ国編」では四皇のカイドウやビッグ・マムにも一切ひるまず、ルフィや「最悪の世代」の同期であるトラファルガー・ロー、ユースタス・キッドらと肩を並べて戦っていました。
実力も信頼も申し分なしのゾロに対して、なぜ「ルフィと対立する」という説が浮上してしまったのでしょうか。ひとつめの理由が、ゾロの通り名がいつまでも「海賊狩り」のままだという点です。ルフィと出会う前は海賊狩りとして名を馳せていましたが、今は麦わらの一味の戦闘員として活躍し、2年以上が経過しています。
今や海賊側であるゾロが「海賊狩り」と呼ばれていることに疑問を抱くファンも多く、「これはルフィとの最終決戦への伏線だろ」「サンジが『黒足』ならゾロも『三刀流』のゾロじゃなきゃ違和感ある」「ルフィが海賊王になった時に海賊狩りとして敵対するという伏線では?」といった意見も多く見られます。
また、ウイスキーピークではルフィとゾロの対立が起こっていました。ウイスキーピークの住人たちは「バロックワークス」に所属するエージェントで、ルフィたちを狙っており、それに気付かず親切な人々だと思い込んでいたルフィは、住人たちと戦うゾロを見て「宴に好物がなかったから住人を斬った」と勘違いします。大激怒し、戦闘中のゾロに殴りかかるのでした。
あまりの本気の攻撃にゾロが「殺す気かァ!」と問いかけると、ルフィからは「ああ死ね!」という耳を疑う答えが出ます。その後、誤解を解くためにゾロはルフィに何度も話をしようとしますが、まったく聞く耳を持ってもらえず、本気のケンカに発展してしまいました。
この時の決着はナミの仲裁でドローとなりましたが、勘違いから始まった展開とはいえ、方向性の違いでふたりがいとも簡単に敵になりえるという印象的なシーンです。
さらに「ワノ国編」で、ゾロは「覇王色の覇気」が覚醒しました。覇王色の覇気は「王の資質」を持つ者しか身につけられない力であり、その数は数百万人にひとりと言われています。ゾロの覇気を見たキングに、「王にでもなる気か?」と問いかけられる場面もありました。
破戒僧海賊団僧長のウルージも、ゾロのことを「人に従うような男には見えない」と評しており、本来であればゾロ個人でも海賊団のトップに立てるようなポテンシャルを持っていることは確実でしょう。
またゾロが「方向音痴」であることも、「ゾロが道を誤る」「ルフィとは異なる道を行く」ことを示唆しているのではないかという考察もあります。「ウォーターセブン編」では、ルフィに対し「普段おちゃらけてんのは勝手だが仮にもこのおれの上に立つ男がダラしねェマネしやがったら今度はおれがこの一味を抜けてやるぞ!!」と発言したこともあり、自らの信念や仁義のために一味を離脱することもあり得るのかもしれません。
一方で、ゾロは「No.2の肩書」「剣士」「目の傷」「胸の傷」などが元ロジャー海賊団のシルバーズ・レイリーと共通しています。ゴールド・ロジャーとレイリーが最後まで一緒に戦い抜いたように、ルフィとゾロも最後まで仲間であってほしいものです。
(マグミクス編集部)