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『超電子バイオマン』40周年 後の戦隊を導いた「ターニングポイント」とは?

1984年に放送開始されてから、40年を迎えた『超電子バイオマン』は、初の二大女性戦士採用など、それまでの戦隊シリーズになかった新機軸を数多く採用した作品です。その歩みを振り返ってみましょう。

『超電子バイオマン』で女性戦士がふたりになったワケ

「SHODO SUPER 超電子バイオマン」(バンダイ)
「SHODO SUPER 超電子バイオマン」(バンダイ)

 本日2月4日は、1984年にスーパー戦隊シリーズ第8作となる『超電子バイオマン』の放送が始まった日です。本作は視聴者層の拡大を狙って、それまでのシリーズになかった新機軸を導入した意欲作でした。その取り組みについて振り返ってみましょう。

 もともと本作の企画当初には、「男性5人のみの戦隊」というアイディアがあったそうです。振り返れば、シリーズ第5作『太陽戦隊サンバルカン』も、3人ながら男のみの戦隊でした。『サンバルカン』は作品的にも人気のある戦隊で、男だけの戦隊でも問題ないと思ったのかもしれません。

 これに待ったをかけたのが、東映の鈴木武幸プロデューサーでした。男だけではドラマが作りづらいからというのが理由です。そして鈴木プロデューサーの出したアイディアが、「女性戦士がふたり」というものでした。

 この提案には、反対意見も多かったようです。本作のメイン視聴者層は男児であり、女性を増やすのはマイナス要因となると考えたからでしょう。しかし、これまでになかった女性戦士ふたりによるドラマが作れるという利点がありました。こうして実験的に、女性戦士がふたりという戦隊が誕生します。

 これに応じて、挿入歌「セクシャル・レディ」が作られました。女性戦士の歌としてインパクトがあり、人気の高い曲です。また、戦隊シリーズのオモチャとしては異例の、イエローフォーとピンクファイブの着せ替え人形「バイオガール」という商品も販売されました。

 結果的に、この女性戦士がふたりというフォーマットは好評を得ます。翌年から継続されていることからも、それがわかるでしょう。しかも、好評すぎて次回は「女性戦士5人の戦隊」という意見も出たそうです。冗談のような話ですが、翌年の1985年には実写ドラマとして「スケバン刑事」が放映開始されていますし、そういった時代の風潮もあったのかもしれません。

 このように、本作はいくつかの新機軸を導入しています。

・80年代に入りシリーズが1年ごとに新作に切り替わるスタイルが確立されて以降、はじめて「戦隊」という名前を外したタイトル

・オープニングのタイトルコールで戦隊名をフルネームで叫ぶ

・個人の名乗りを省略してスピーディーなものにする

・毎回、異なる必殺技を使用する

・各戦士に戦隊名を入れずに、色+ナンバーというシンプルなものにする

 などです。

 そして、作品として大きな変更点のひとつが前後編を多用したことでしょう。これまでのシリーズではクライマックスは連続ストーリーになっていましたが、1話完結が基本でした。そこでドラマ重視のストーリーものを何度か組み込んだわけです。これには、前作から放送時間が短くなったことも起因していました。

 他にも新機軸はありますが、もっとも変わった部分というと敵側組織「新帝国ギア」のフォーマットでしょうか。その変更点は、いまだに戦隊シリーズ全47作で唯一の例となっています。

【画像】え…っ? みんなカワイイ!戦隊史上初の『バイオマン』2大女性ヒーローの「素顔」がコチラです

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