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「スイッチ後継機」は値上げする? 「高性能と低価格の両立」に挑んだ任天堂の過去事例

「高性能と低価格」を両立する手段は、バリエーションだけじゃない!

後継機がスイッチの特徴を受け継ぐ場合、周辺機器を共用することで価格を抑える手もある
後継機がスイッチの特徴を受け継ぐ場合、周辺機器を共用することで価格を抑える手もある

●拡張性で対応した「NINTENDO64」
 発売日時点で性能差のある同系機器をリリースするのも手ですが、後々性能に物足りなさを感じた時、買い替えるしかありません。しかし、任意で性能をカスタマイズできる機器であれば、買い替えほど費用の負担はなく、ユーザーが好きなタイミングで増設することができます。

 パーツ単位で増設・換装できるPCの場合、ある程度慣れた人ならさほど問題なくスペックアップが可能です。PCほどの自由度はありませんが、増設が可能な家庭用ゲーム機は存在します。例えば、スイッチならmicroSDカードで、PS5ならM.2 SSDで容量の拡張が可能となり、これも性能の向上と言えます。

 任天堂のゲーム機で、増設によるスペックアップが顕著だったのは、「NINTENDO64」です。周辺機器の「メモリー拡張パック」を取り付ければ使用できるメモリが増え、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』や『ドンキーコング64』を遊ぶには必須の拡張機器でした。

 また、展開としては伸び悩んでしまいましたが、NINTENDO64に接続し、専用のディスクを読み込むドライブ「64DD」も、性能を拡張する機器のひとつ。大容量を読み込め、そして書き込みも可能と、遊びの幅を広げてくれる機器として注目を集めました。

 スイッチ後継機の基本性能は低価格路線にしつつ、増設で高性能化を実現できれば、幅広いユーザー層のニーズにも応えられるかもしれません。

●周辺機器を共用し、付属品を減らした「3DS LL」や「New 3DS」
 今回最後に紹介する事例は、ここまでの2例と比べ、方法自体はシンプルです。しかし、分かりやすく価格を抑えられるうえに、現行のスイッチユーザーにもメリットがあります。

 かつて任天堂は、「New 3DS/New 3DS LL/New 2DS LL/3DS LL」の本体セットにACアダプターを同梱させず、別売りで販売しました。付属品を減らすことで、その分本体セットの価格が抑えられ、当時の販売価格になったものと思われます。

 価格が安くなったとはいえ、購入した該当機器を遊ぶにはACアダプターが欠かせません。結局買うなら何の意味もないのでは……と考える人もいるかと思いますが、実は「ニンテンドーDSi」や「ニンテンドー3DS」に同梱されていたACアダプターが流用できたため、継続して遊んでいるユーザーからすれば、「同じ機器が重複せず、その分安く買えた」という図式になります。

 こうした機器の流用と、その付属品を同梱しない手法を、スイッチの後継機に当てはめてみましょう。まず、単品販売で8000円ほどの「Joy-Con(L/R)」が流用できるだけで、後継機の価格がぐっと抑えられるのが分かります。

 また、スイッチのゲーム画面をTVに出力させる「Nintendo Switchドック」も、単品で6500円ほどかかるので、流用できれば後継機の価格をさらに抑えられるでしょう。この数字は販売時の価格なので、8000円と6500円という金額分が丸々下がるわけではありませんが、仮に半額程度の価格減で考えた場合でも、合算で7000円以上安くなるのは侮れません。

 ただし「Nintendo Switch Lite」ユーザーの場合、コントローラーは外せず、Nintendo Switchドックもないので、流用の恩恵を得るのは難しいところ。ですが、ACアダプターが流用できる可能性は残されています。

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 性能と価格が異なるバリエーションを展開する。増設可能な構成にし、任意のスペックアップを可能にする。スイッチと機器を流用し、付属品を省いて価格を抑える。こうした、任天堂自身が行った過去の事例に倣(なら)い、スイッチ後継機の「高性能」と「低価格」に上手く折り合いをつけるかもしれません。

 しかし、こうした手段だけで全て解決するほど、「高性能」と「低価格」の両立は簡単な問題ではありません。また任天堂は、「新たな遊びの提案」も大事にしており、全く予想外の提案を行う可能性も低くはないでしょう。次世代でどんな驚きを与えてくれるのか、その一端だけでも早く知りたいものです。

(臥待)

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