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再戦はある? 『ワンピース』ルフィが「勝てていない」ままのキャラたち

『ONE PIECE』の主人公ルフィは、数々の強敵と戦い、何度か負けて最終的に勝つギリギリのバトルも繰り広げてきました。そんな相手のなかには、「ルフィに勝ったまま」のキャラもいます。タイプ別に振り返りましょう。

いちばんまずいのはメンタル面への攻撃?

マゼランが表紙の『ONE PIECE Log Collection“MAGELLAN”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
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『ONE PIECE』の主人公であるモンキー・D・ルフィは、今や四皇の一角とされるほどの実力者になりました。しかし、そんなルフィでも勝つことができなかった敵キャラも少なくありません。今回はルフィが苦手だった相手の特徴について、勝てていないキャラとともに振り返ります。

●煙、毒系の能力

 まずあげられるのが、「モクモクの実」の能力者である海軍のスモーカー中将です。当時「大佐」だったスモーカーとルフィは、東の海のローグタウンで出会います。

 この町はグランドラインの玄関口であり、海賊王ゴール・D・ロジャーが生まれ、処刑された場所として有名でした。グランドラインへ乗り込む海賊たちの溜まり場になっていたローグタウンでしたが、スモーカーが取り仕切るようになってからは、この町に来る海賊をひとり残らず捕まえています。

 当時3000万ベリーの賞金首だったルフィもここでスモーカーと戦うことになりました。ゴムゴムの能力を駆使してさまざまな攻撃をしますが、スモーカーのモクモクの実の効果で、体の一部を煙に変えられてしまい攻撃がいっさい当たりません。煙の能力に苦戦したルフィは、スモーカーに取り押さえられてしまいます。

 ルフィの父であるドラゴンが突然現れたことで命拾いしますが、打撃が一切効かないスモーカーに、ルフィは負けたといっても過言ではないシーンでした。現在はルフィが「覇気」を体得し、さらにふざけた力で戦う「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル『ニカ』」の能力を覚醒させたため、スモーカー相手にもかなり優位に戦えそうですが、ふたりの再戦はあるのでしょうか。

 同じようにルフィが苦戦したのが、「ドクドクの実」の能力者であるマゼランです。ルフィは海軍に囚われた兄のエースを救うために、世界一の海底監獄インペルダウンに潜入し、署長であるマゼランと戦います。

 マゼランの身体から出る毒は、触っただけでも致命傷になるほどの猛毒で、ルフィは得意の打撃での攻撃を繰り出すことができません。万策尽きたルフィは「毒だからって触れねえまま敗けるくらいなら、触ってこの腕お前にやるよ」と言い、「ゴムゴムのジェットバズーカ」を放ちました。しかし、マゼランに少しのダメージは与えられたものの、それと引きかえにルフィの腕はどんどん毒に侵されていきます。

 結局瀕死状態に追い込まれたルフィは、監獄にいたボン・クレーの機転を効かせた行動と、イワンコフの「ホルホルの実」の能力による治療でなんとか回復します。この一件の後、ルフィは毒への強力な耐性を手に入れ、ヒョウゾウやシーザー・クラウンらの毒の攻撃もほぼ効いていません。「猛毒の能力」という点では、おそらく作中最高峰であるマゼランと再戦した場合も今なら乗り切れるのか、気になるところです。

●精神攻撃

 精神への作用によって、ルフィが力を出せなくなってしまったケースもあります。代表的な場面が、リトルガーデンで登場したミス・ゴールデンウィークの「カラーズトラップ」です。

 この能力は、絵の具を使って人の感情を操る催眠術のような力でした。例えば「裏切りの黒」という技には、仲間を裏切りたくなるという効果があります。仲間思いのルフィが、助けを求めるナミに対し「助けたくない」と思ってしまうなど、効力は絶大でした。ビビやウソップのおかげで何とかピンチを乗り切りましたが、今でもルフィひとりでは勝てるか怪しいかもしれません。

 精神攻撃系では、スリラーバークのペローナにも大苦戦しました。彼女の能力である「ホロホロの実」のネガティブホロウは、触れた相手の心を「虚ろにしてしまう」という力です。

 実際にこれを食らったルフィは「もし生まれ変われるのなら…… おれはナマコになりたい…… 死のう」と激しく落ち込み、戦うことができなくなりました。単純な性格のルフィには、精神的な攻撃はかなり効果的なようです。

 ミス・ゴールデンウィークやペローナとの再戦の可能性は低そうですが、今なら「人を笑わせ苦悩から解放してくれる伝説の戦士」と言われたニカの力で、精神系の攻撃も無効になるのでしょうか。

●斬撃系の攻撃

 ルフィに相性が悪く苦戦してきたのが、「斬撃」の能力でしょう。ゴム人間のルフィは打撃や銃撃でのダメージは受けない一方で、斬撃での攻撃には苦戦しています。

 元王下七武海で「鷹の目」の異名を持つ最強の剣士ミホークは、ルフィが勝てなかった、というより戦うことすらできなかった相手です。頂上決戦では、ミホークの殺気で「腕を切られる」と直感したルフィが、攻撃をやめるシーンも描かれていました。

 この時は、白ひげ海賊団のビスタに助けてもらい、何とか逃れることに成功します。一方で、格下と思われていたバギーが「バラバラの実」の能力でミホークの攻撃を無効化できていたシーンも描かれており、能力の相性の重要性を実感させられる場面となりました。

 七武海制度撤廃後のミホークは、四皇になったルフィよりもさらに上の懸賞金をかけられており、実力面でもまだ上にいると思われます。ゾロとの再戦の予想が多いミホークですが、成長したルフィがリベンジ、というパターンもあるかもしれません。

 また、四皇でルフィの恩人であるシャンクスも刀を使うキャラです。近年「シャンクスがラスボスでルフィと対峙する」という予想も多く出ていますが、その際には「ミホークと互角」と言われるシャンクスの剣技がルフィを苦しめるでしょう。

 マゼランやミホークなど今も最強格のキャラは、四皇となったルフィとの再戦はあるのでしょうか。誰が「勝ち逃げ」のまま終わるのか、気になるところです。

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? 「マジこわい」「出されたら詰み」 これが絶望的に強いマゼランの「毒竜(ヒドラ)」です

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