初代『ガンダム』シャアの「冷静に見てはいけない」シーン3選「お尻が…」
『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍のシャア・アズナブルは、卓越したモビルスーツの操縦技術で地球連邦軍から「赤い彗星」と恐れられている人物です。しかし、シャアが登場する回には、冷静に見ると「ちょっと待って」とツッコミたくなるシーンがあります。
「赤い彗星」の言動は、冷静になって見てはいけない
『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍のシャア・アズナブルは、本作の主人公、アムロ・レイのライバルでもあり、卓越したモビルスーツの操縦技術で地球連邦軍から「赤い彗星」と恐れられています。子供の頃は「クールな大人でかっこいい」と憧れ、大人になったファンも変わらず「好きなキャラ」として名を挙げる、シリーズ屈指の人気を誇るキャラクターです。
しかし、「シャア」というキャラになじみすぎてしまった結果、彼の突拍子もない言動を当たり前のように受け止めすぎていないでしょうか。改めて冷静に観ると、「シャア、ちょっと待って?」とツッコミたくなる、初代『ガンダム』のシーンを振り返ります。
第30話「小さな防衛線」で、シャアは地球連邦軍のモビルスーツや戦艦「ホワイトベース」を爆破させるために、特殊工作員のアカハナたちを率いて敵軍の基地ジャブローへ潜入します。地球連邦軍の兵士から身を隠しながらの作戦です。アカハナたちは、茶褐色の全身タイツでカモフラージュしていました。
ところが、シャアは普段通りの赤い軍服で、「見つけてください」といわんばかりの姿でした。明らかに隠密作戦に向かない格好なのに、もちろん、アカハナたちは誰もツッコミを入れません。
シャアとアカハナたちふた手に分かれて行動します。しかし、シャアが率いる特殊工作員たちの作戦は失敗に終わり、地球連邦軍の兵士から銃撃を受けて撤退を余儀なくされます。作戦が失敗した原因は定かではありませんが、シャアがほかの工作員たちと同様に地味な装いをしていたら成功していたかもしれない……などと野暮なことを想像してしまいます。
続いて、第34話「宿命の出会い」では、シャアの発言に「いったい、どうとらえたらいいんだ」と困惑してしまうシーンが描かれました。
シャアは、スペースコロニーのサイド6を訪れていました。シャアは、ニュータイプの少女であるララァ・スンとともに彼女が運転する車で移動していたところ、アムロと遭遇します。バギーのタイヤがぬかるんだ地面にはまって、アムロはその場で立ち往生してたのです。
そこでシャアは、動けなくなったアムロのバギーを自分の車で引き上げようとします。アムロはシャアの好意に動揺を隠せません。そして、シャアに対して恐るおそる「あ、あの、お名前は?」と尋ねました。
すると、シャアは「シャア・アズナブル、ご覧の通り軍人だ」と答えたのです。シャアはご存じの通り、赤い軍服にマント、額部分に三又の形の飾りがある真っ白なヘルメットとヘッドギアを付けた奇抜なスタイルです。「ご覧の通り」といわれても、軍服はジオン軍のものだと分かるでしょうが、ただの軍人とはとうてい思えません。
アムロが動揺したのが、ジオン軍と出会ってしまったからなのか、その風貌がトンデモだったからなのかは、どちらともいいきれません。