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歴代『ドラクエ』で「一番ケチな王様」は誰だ 旅立ちでもらえる金品がショボかった理由

初期の頃の「ドラクエ」作品は、王様に命じられて魔王討伐に向かう流れが定番でした。しかし、命がけの重責を担わされるわりに、冒険のために用意された支度品が貧相だったことが忘れられません。いったい、どの作品の王様がもっともケチだったのでしょうか。

世界の重責を担わせるわりにケチすぎる?

画像はファミコン版『ドラゴンクエスト』(エニックス)
画像はファミコン版『ドラゴンクエスト』(エニックス)

 ファミコン時代の「ドラクエ」シリーズは、王様の命に従って冒険に出るという流れが定番でした。そして旅立つ前には王様から支度金やアイテムなどがもらえますが、その内容があまりにもショボくて驚いた人もいることでしょう。

 それでは、歴代「ドラクエ」でもっともケチだった王様は誰だったのでしょうか。

 ゲーム開始時に王様から目的を告げられ、冒険に旅立つ流れを踏襲していたのは、ファミコン時代の初代『ドラゴンクエスト』から『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』までです。『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』以降の主人公は、基本的に王様を起点に冒険に出発するわけではなく、王様から支度品などはもらいませんでした。

※支度品としてもらうアイテムの種類や販売価格などは、ファミコン版のものです。

●『ドラゴンクエスト』ラダトーム国王

 初代『ドラクエ』は、主人公とラダトーム国王との会話からスタートします。王様は、勇者ロトの血を引く者が来るのを「待っておった」と語り、竜王を倒して光の玉を取り戻して欲しいと懇願します。

 そこまで待望していた勇者の血を引く人物のために、ラダトームの王様が提供したのは「120ゴールド」「たいまつ」「かぎ」のみです。

 この支度金では、すぐ近くの城下町で一般販売されている「どうのつるぎ(180ゴールド)」すら購入できず、せいぜい「たけざお(10ゴールド)」「こんぼう(60ゴールド)」が買える程度のはした金にすぎません。

●『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』ローレシア国王

『ドラクエII』の冒頭は、大神官ハーゴンの軍勢によりムーンブルクの城が滅ぼされたと報告が入るところから始まります。その凶報を聞いたローレシア国王は、王子である息子にハーゴン討伐を命じました。

 そんなローレシア国王が、息子の旅支度に用意したのは「どうのつるぎ(100ゴールド相当)」と「50ゴールド」です(王子はもとから「かわのよろい」を装備)。初代『ドラクエ』の王様より多少マシですが、一国の王子に与える支度品にしては貧相な内容と言わざるを得ません。

●『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』アリアハン国王

『ドラクエIII』の主人公は、アリアハンの英雄である、オルテガの大事なひとり息子です。その主人公に「魔王バラモスを倒してまいれ!」と命じたのが、アリアハン国王でした。

 主人公は「どうのつるぎ」と「たびびとのふく」を所持していますが、これは本人がもとから持っていた装備です。

 英雄オルテガすら成し遂げられなかった大仕事を任せたアリアハン国王が、主人公のために用意した支度品は、「たびびとのふく」、「ひのきのぼう」、「こんぼう×2本」、「50ゴールド」のみです。

 そしてアリアハン国王は、ルイーダの酒場で仲間を見つけることを推奨していることから、主人公を含めた4人分の支度品ということになります。

 それにもかかわらず、なぜか「たびびとのふく」は1着のみで、仲間のひとりは最弱武器の「ひのきのぼう」を持つことを強いられます。

【画像】え、あまりに酷すぎない? こちらがキレそうになった王様の発言です(5枚)

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