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『グラブル リリンク』は「原作未経験」「アクション苦手」でもハマる! アクションRPG好きにも刺さる良作

原作のあるゲームは「ファン以外では楽しめないのでは?」といった疑問が浮かびがち。先日発売された『グランブルーファンタジー リリンク』にも、同じ懸念を抱く人が多いことでしょう。しかし、単なるファンアイテムに留まらない魅力と配慮が詰め込まれており、見逃すには惜しい作品です。

『グラブル』未経験者に「用語解説」が寄り添う

ビジュアル面の再現を含め、グラフィックの完成度もかなり高い『グランブルーファンタジー リリンク』
ビジュアル面の再現を含め、グラフィックの完成度もかなり高い『グランブルーファンタジー リリンク』

 空に浮かぶ島々を舞台に、雲の大海を騎空艇で渡る「騎空士」となって冒険する『グランブルーファンタジー』(以下、グラブル)は、2014年のサービス開始直後から多くのファンに支えられ、約10年も愛され続けている人気アプリです。

 その勢いはアプリだけに留まることなく、コミカライズにTVアニメ化、さらに対戦格闘ゲームと、その勢いはジャンルの壁を超えるほど。そして今月2日には、アクションRPGとなる『グランブルーファンタジー リリンク』(以下、グラブル リリンク)が、PS5/PS4/Steam向けにリリースされました。

『グラブル リリンク』は、『グラブル』と同じ世界観を共有するだけでなく、主要キャラクターも共通しており、原作ファンにとって見逃せない作品といえるでしょう。しかし、原作ファンしか楽しめない作品と決めつけるのも早計です。

 原作経験の有無やアクションの得手不得手など、人によって事情は異なります。そうしたユーザーでも『グラブル リリンク』は楽しめるのか。実際に『グラブル リリンク』を30時間ほどプレイした経験から、気になるポイントに迫ります。

●出来上がっている人間関係も「フェイトエピソード」でカバー
 こうした原作のあるゲームだと、元の世界観を知らないと楽しめない場合が往々にしてあります。『グラブル リリンク』も『グラブル』の世界観を前提としており、空に浮かぶ島々にまたがる物語は、その見た目からして一味違います。

 とはいえ、見た目については文字通り、見ればそのまま分かる部分なので、「空の大海が広がる世界」という設定自体は、さほど問題ではありません。また、物語や舞台となる空域は、『グラブル リリンク』向けに完全新規で用意されたものなので、『グラブル』未経験でも困ることはありません。

 また見た目だけでなく、『グラブル』で使われている用語なども会話に出てきますが、用語解説が徹底されており、会話中でもボタン一発でその用語の内容を確認可能。アクセスが容易なので、プレイ中に用語の理解に苦しむ経験は皆無でした。

『グラブル』未経験の場合、主要人物の人間関係が一番気にかかる部分かもしれません。主人公(グランかジータを選択、名前は変更可能)をはじめ、仲間の団員たちは『グラブル』と地続きの間柄なので、人間関係がすでに出来上がっています。そのため、事前の知識がないと、関係性や内面の把握に少々手こずることでしょう。

 ですが、プレイアブルキャラクターを掘り下げる「フェイトエピソード」が、ゲームの進行に応じて開放されていきます。この「フェイトエピソード」をクリアしていけば、各キャラクターを深く知ることができるのでご安心ください。

 実際、筆者も『グラブル』の知識がほぼゼロのままプレイしましたが、『グラブル リリンク』で得られる情報だけで、本作は十分に楽しめました。少なくともハードルの高い作品では全くないので、「空が舞台のファンタジーもの」をまっさらな気持ちで楽しむ、という姿勢でもなんら問題ありません。

【画像】大迫力! ボス戦は見ごたえ満点な『グラブル リリンク』プレイ写真を見る(6枚)

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