「え、もう死んだの?」「操作ムリ…」即死が当たり前のファミコン主人公3選
ファミコンソフトのなかには、主人公が弱すぎたことで有名になり、いまも語り継がれているタイトルがあります。みなさんも、主人公が理不尽に死んでしまい、イライラした経験はありませんでしたか? 主人公が弱すぎたファミコンソフトを振り返ります。
虚弱体質なのに愛される、ファミコンソフトの主人公
懐かしのファミコンソフトには、主人公が弱すぎて「すぐに死んでしまう」タイトルがいくつもありました。現代であれば「難易度調整がおかしい!」とSNS上などで、悪い意味での話題になるような難易度のゲームも、当時の子供たちは「面白いソフトも、難しいソフトもある」と受け入れていました。なんとかクリアしようと、ひたすら慎重に、必死にプレイしたものです。
その代表格が、『スペランカー』ではないでしょうか。実際にソフトを持っていなくても、「タイトルは聞いたことがある」「友達の家で遊んだ」という人は多いでしょう。小さなくぼみに落ちただけで死ぬ、下り坂でジャンプしたら死ぬ……死亡の判定があまりにも厳しいのですが、「主人公が虚弱体質すぎるのでは?」と語り継がれています。ほかにも、貧弱すぎる主人公に苦しめられた、即死が当たり前だったファミコンソフトを3つ振り返ります。
●『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』
藤子不二雄先生の人気作をゲーム化した『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』は、1985年にバンダイから発売されたキャラクターゲームです。本作は原作通り、犬が苦手な主人公・Q太郎が障害物をかわしながら、最終地点にいるキャラクターに届け物をしたり、誘拐された仲間を助けたりするとステージをクリアできます。
ゲーム内のQ太郎は何もしなくても体力ゲージが減っていくため、ステージ上にある食べ物を取らなくてはなりません。空も自由に飛べますが、体力ゲージが2倍のスピードで減少します。
また、苦手な犬には、直接触れると残機が減ります。それだけでなく、飛んでくる犬の鳴き声に当たってもアウトです。ほかにも、ふわふわ漂う風船や、工場の煙に当たってもミス判定になるなど、Q太郎が「極度の虚弱体質」といわれても仕方ない設定です。子供向けとしてリリースされたにしては、難易度が高すぎるゲームでした。
ネット上では「一面すらクリアできない」「絶対子供向けじゃない」といった声があがっており、貧弱なQ太郎にイライラした人は多いようです。本作は当時流行っていた『スーパーマリオブラザーズ』と操作が逆で、Aボタンが攻撃、Bボタンがジャンプというのも、難しく感じられた理由でしょう。