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「こんなのいたっけ?」ジオン公国軍のMS開発史において外せない「変わり種ザク」3選

『機動戦士ガンダム』のモビルスーツ「ザクII」は、量産され、これをベースとした各種改良型やバリエーションも多く見られます。そうしたなかから、生産数の希少な「変わり種」といえるタイプを見ていきます。

ザク開発史に外せない「高機動型ザク」

「高機動型ザク」はおなじみ「黒い三連星」も使用した。BANDAI SPIRITS「RG 1/144 MS-06R-1A 黒い三連星専用ザクII」 (C)創通・サンライズ
「高機動型ザク」はおなじみ「黒い三連星」も使用した。BANDAI SPIRITS「RG 1/144 MS-06R-1A 黒い三連星専用ザクII」 (C)創通・サンライズ

 アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、ジオン公国軍の代表的なモビルスーツ(以下、MS)である「ザクII(MS-06)」は、その後に開発されるさまざまなMSのベースとなりました。同国軍のMS開発史において大切な通過点になったMSもあり、たとえば「高機動型ザク」は、「ガンダム」よりも性能が上回るといわれている「ゲルググ」誕生の足がかりになっています。

 その「高機動型ザク」は、「一年戦争」の最序盤に繰り広げられた「一週間戦争」および「ルウム戦役」において、大打撃を与えたはずの地球連邦宇宙軍に未だ行動する余力が残っていたことから、宇宙用MSの強化が必要と判断したジオン公国軍において開発された機体です。

 機体強度や出力の強化、突出した空間戦闘能力を有しており、「シャア専用ザク」に当てはまる「ザクII S型」以上の高性能を実現しました。ちなみに上述した、量産され代表的MSといわれた「ザクII」はF型というタイプで、S型は「F型の総合性能向上型」といわれています。

「高機動型ザク」はその手始めに試作機として、F型をベースにした「高機動型ザク・プロトタイプ(MS-06RP)」が開発されました。各種テストをクリアし、その結果などを踏まえ、やがて初期生産型「高機動型ザク R型(MS-06R-1)」が22機、ロールアウトします。

 こうして実戦投入されたR型は、戦闘能力について評判は悪くなかったものの、F型からの大幅な設計変更によって整備や補給に混乱が発生し、また大推力化の影響により短時間で燃料が切れ扱いきれないパイロットが続出し、すぐに改良されることになりました。

 その後に「推進剤不足」「スラスターの歩留まりの悪さ」というR-1型の問題点を解消した「R-1A型(MS-06R-1A)」や、性能向上に主眼を置いたR型系列の発展機「R-2型(MS-06R-2)」などが開発されます。そのR-1A型はおなじみ「黒い三連星」が「ドム」の前に使用していたもので、またR-2型はエース「ジョニー・ライデン」少佐の専用機で知られるタイプです。

 いずれも生産は少数にとどまり、R-2型は上述のようにエース機として配備されたほか、1機が「ゲルググ」の試作機として活用されました。

「高機動型ザク」誕生の経緯を振り返ると、MS開発の一筋縄ではいかない苦労がうかがえます。

【画像】「変わり種ザク」の極み こちらが「ザク・フリッパー」です(18枚)

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