『ワンピ』天竜人をぶん殴ったのが分岐点? ルフィのワンパンが「未来を変えた」ワケ
『ONE PIECE(ワンピース)』のなかで、ルフィが天竜人を殴り飛ばしたシーンを見て「スカッ」とした読者は多いはずです。実はこのルフィの一撃は、多くのキャラの運命を大きく変える行動だったことをご存じでしょうか?
ルフィの起こした事件が、多くのキャラの「その後」を変えた?
![ルフィが天竜人を殴り飛ばしたシーンが収録されているDVD 画像は「ONE PIECE ワンピース 11thシーズン シャボンディ諸島篇 piece.1」(エイベックス・ピクチャーズ)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2024/02/230128-tenryu-01-212x300.jpg)
人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』の物語のなかで、ルフィが天竜人を殴り飛ばしたシーンに「スカッ」とした読者は多いことでしょう。
このルフィの行動は、実は『ONE PIECE』という物語において重要な分岐点になっていました。本記事では、ルフィが天竜人を殴った一件が大きな影響を及ぼした部分について振り返ります。
『ONE PIECE』の世界で「天竜人」とは「創造主の末裔たち」のことで、「世界貴族」とも呼ばれています。聖地マリージョアに住み、生まれながらに大きな権力を持っている人のことを指します。
ほとんどの天竜人は人間を見下して奴隷にするなど横暴な行動が目立ちます。特権階級を鼻にかける嫌なヤツばかりで、読者からも嫌われている存在です。
一般人は圧倒的な権力を持つ天竜人には逆らえず、どんな理不尽なことをされても、ひれ伏して従うしかありません。
また、天竜人は世界政府に守られている存在なので、仮に天竜人に手を出したら、海軍の最高戦力である海軍大将が軍艦を率いてやってきます。言うまでもなく海軍大将は作中屈指の実力者なので、天竜人を相手に報復を考えるのは無謀なことです。
しかしルフィは、そんな天竜人の顔面を殴り飛ばしました。
ことの発端は、ルフィの友達である人魚族のケイミーがさらわれ、オークションに出品されたことでした。麦わらの一味は、ケイミーを買い取って取り戻そうとしますが、天竜人のチャルロス聖が5億ベリーという高額を提示したことで手が出せなくなります。
そんななか、オークション会場に乱入したルフィはケイミーを助けようと行動します。そのとき天竜人のチャルロス聖が、ルフィと一緒にいたタコの魚人・ハチを銃撃しました。
この暴挙に怒ったルフィは周囲の静止にも耳を貸さず、チャルロス聖の顔面を容赦なくぶん殴ったのです。
そのルフィの行動により、奴隷にされかけたケイミーやハチが救われたのはもちろんですが、この一件はいろいろな人物にとっての分岐点にもなりました。
当時、王下七武海だったバーソロミュー・くまもそのひとりです。天竜人に手を出したことにより、ルフィたちは海軍大将の黄猿と交戦することになります。
このときルフィたちの前に現れたくまは、「ニキュニキュの実」の能力で麦わらの一味を散り散りに弾き飛ばしました。これは、ルフィたちが新世界で戦うのはまだ早いと判断したくまが、「一味を逃したい」という思いで行ったことが第1102話で明かされています。
くまは、ルフィについて「まだ来るな お前はいつか世界を救う男だ」と心のなかで語っていました。
こうしたくまの行動は、ルフィが天竜人に手を出したことを察したのがきっかけになっています。ルフィがチャルロス聖を殴っていなければ、くまが行動を起こすこともなく、力不足のまま新世界に突入して一味は全滅していたかもしれません。