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【漫画】海外宿で「ぼったくり」と思ったら? まさかのオチが「カワイイ勘違い」

漫画家の五箇野人さんがX(旧:Twitter)で公開した海外での旅日記が反響を呼んでいます。五箇野人さんはアジアの町で低予算な宿を発見します。さっそくネット予約をして向かいました。ゲストが日本人だと分かった受付の男性は、カタコトの日本語で予想外の値段を伝えてきて……? 作者の五箇野人さんにお話を聞きました。

予約のときより高い宿泊代を請求されていると思いきや?

アジアの宿泊先でぼったくりの危機!?(五箇野人さん提供)
アジアの宿泊先でぼったくりの危機!?(五箇野人さん提供)

 アジアの町で宿を探していた漫画家の五箇野人さん(@gokayajin)さん。ネットで検索すると低予算の宿が見つかります。さっそく予約して向かうと、受付の男性はパスポートを見てゲストが日本人だと分かると、頑張って片言の日本語で挨拶をしてくれます。和やかな空気でしたが、宿泊代の話になると噛み合わなくなり……?

 五箇野人さんによるエッセイマンガ『海外宿の事前情報と異なるプライス』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は3400を超えており、読者からは「一生懸命日本語を使ってくれてうれしいですよね」「きっとこの後、ゴマンっていうんだよって教えてあげたんですね!」「ワッツマン! って言葉面白い!」などの声があがっています。

 五箇野人さんは漫画家として活動しており、甚平とハチマキ姿で海外旅をして体験した実録をSNSやブログ「五箇野人の外国旅日記」にて発信しています。そのほかにも、2023年10月12日には、SNS旅マンガの最新刊『つかれたときに読む海外旅日記』第4巻(小学館)や、海外での素敵な出会いをより深く濃く描いた、海外旅日記拡大版『海外 縁にまかせて歩くだけ。』第1巻(小学館)が発売されています。

 作者の五箇野人さんにお話を聞きました。

ーー今作『海外宿の事前情報と異なるプライス』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

 旅のなかで印象深い出来事だったので、みなさんにシェアしたいと思いマンガにしました。

ーー一生懸命日本語を使ってくれるとうれしくなりますよね! 受付の男性は、その後も日本をしゃべっていましたか?

 本当にうれしくなりますよね。その感情もあってとても印象に残っています。ほかは基本的な挨拶を披露していただいて、日本のことをリスペクトしているといってもらえて本当にうれしかったです。

甚平とハチマキ姿の男性が世界中を旅する旅行記『海外 縁にまかせて歩くだけ。』第1巻(著:五箇野人/小学館)
甚平とハチマキ姿の男性が世界中を旅する旅行記『海外 縁にまかせて歩くだけ。』第1巻(著:五箇野人/小学館)

ーー今作を描くうえで気を付けたことや、お気に入りのシーンなどはありますか?

 やはり最後のコマの「ワッツマン」は自分も現場でめちゃいいワードだなと感じていたので絶対に描きたい言葉でした。ラストのコマにしっかり収められてよかったです。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか?

 やはり、日本語を頑張って話してくれたことがうれしい、といった内容のコメントは自分もまさにそう感じていたので共有できてよかったです。これをキッカケに海外に興味を持ったり、親近感を持ったりしていただけるとまたうれしいです。

ーー今作以外で海外宿の事前情報ついて五箇野人さんが経験したなかで困ったり、驚いたりなど、具体的なエピソードがあれば教えて下さい。

 宿に限らずですが、やはり日本とは接客の姿勢は大きく違うと感じます。日本よりラフで大雑把で見方によっては「雑」かもしれません。ですが、ちゃんとやるべき仕事はやっていて、それがその国の「普通」なので向こうには全く悪気はないんです。

 そんな部分も「態度が悪い」とネガティブにとらえるのでなく、「こういう『普通』もあるのか」と楽しめばいろいろなことが面白くなります。そういう体験ができるのも、海外旅の醍醐味のひとつかなと感じます。

ーーそのほかにも『海外 縁にまかせて歩くだけ。』第1巻(小学館)が2023年10月12日に発売されています。収録内容や見どころなどのご紹介をお願いします。

 ありがとうございます。SNSやブログにあげている今回のような1ページマンガとは違い、現地で出会った人の人生を聞いたりご自宅にお邪魔したり、その人自身をより深掘りする内容で旅日記マンガの拡大版といえる作品になっています。実際に自分で撮影した現地の風景をもとに、細かく描いた建物や背景もぜひ楽しんでいただきたい部分です。

ーー今後はどのような創作活動をされる予定ですか?

 引き続き海外を旅して、現地での出会いや印象に残ったエピソードをマンガにしてお届けできればと思っています。そのなかで、実際に行っても行かなくても、海外に興味を持っていただけるとうれしいです。

(マグミクス編集部)

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