『ガンダム』ジオン軍にいた「優秀すぎる逸材」3選 無念の途中退場が惜しまれる…
初代『ガンダム』で描かれた一年戦争は、ジオン公国の敗北で幕を閉じました。ですが敗れたジオン陣営にも素晴らしい人材はたくさんいました。もし生きていれば、勝敗を左右する可能性すら感じた、ジオン軍の優秀な逸材たちを振り返ります。
途中退場したのが残念すぎる

TVアニメ『機動戦士ガンダム』は、「地球連邦」と「ジオン公国」の戦争を描いた作品です。最終的に主人公の「アムロ」が所属する地球連邦が勝利をおさめましたが、ジオン公国サイドにも優秀な軍人はたくさん登場しました。
そこで今回は、ジオン側にいた「優秀な人材」にスポットを当てて振り返ります。惜しくも途中退場してしまった、素晴らしいジオン軍人とはどんな人物だったのでしょうか。
●ジオン勝利のために手を尽くした基地司令
ジオン軍の地球侵攻作戦において、「オデッサ」の基地司令を務めた「マ・クベ」大佐を覚えているでしょうか。TVアニメ版ではモビルスーツ「ギャン」に乗って「ガンダム」に敗れ、「あの壺をキシリア様に届けてくれよ。あれは、いいモノだ!」という言葉を残して戦死しましたが、改めて実績を振り返ると優秀な軍人でした。
マ・クベはパイロットよりも、基地司令としてジオンのために成し遂げた功績が目立ちます。地球で採掘した鉱物資源を宇宙に送るという重責を担い、任務遂行のために手段を選ばない冷酷さも見せました。地球では条約で禁止されている水爆ミサイルまで使い、必死に連邦軍に抵抗しています。
「オデッサの戦い」では連邦に敗れましたが、地球を脱出する際にマ・クベは「ジオンはあと10年は戦える」と豪語しました。これまで資源物資を送り続けたことを自画自賛する、この言葉から分かるように、ジオンが戦争を継続するために資源が何より重要なことを理解していた人物です。
マ・クベはパイロットとしても非凡な面はありますが、本質は冷静かつ、したたかな判断力を持った指揮官です。もしマ・クベが生きていれば、敬愛するキシリアの側で参謀として重宝されたことでしょう。
●死ぬのが早すぎた、元祖「木星帰りの男」
ジオン公国の「ギレン」総帥が、特別に目をかけていた優秀な人物が「シャリア・ブル」大尉です。
彼は木星からエネルギーを採取する「木星船団」を率いた人物で、この重要な任務を見事、成し遂げました。帰還後はギレン総帥が直々に謁見して言葉をかけており、階級以上に彼の才覚を高く評価していたのは間違いないでしょう。
さらに、シャリアに「ニュータイプ」の素養があることが判明すると、ギレンはニュータイプ部隊を編成しているキシリア・ザビの元に彼を送り込みます。ギレンから「派遣する意味」について問われたシャリアは、政治的な意味があることを察しながらも「閣下の深いお考えは分かりません」とあえて回答を避けました。
部下の立場をわきまえ、余計な詮索はしない……そうした思慮深い部分も、ギレンに高評価された理由かもしれません。
シャリア・ブルは、リーダーとして任務を全うしたうえ、ニュータイプのパイロットとしても優秀でした。戦場で即座にアムロのすごさを見抜き、不慣れなモビルアーマー(MA)「ブラウ・ブロ」に乗って「ホワイトベース」の部隊を相手に善戦します。シャリアと対峙したアムロは、いつになく焦りの表情を浮かべていたのが印象的でした。
結果的にガンダムに敗れて命を落としましたが、シャリアがパイロットとして経験を積み、ニュータイプとして本格化していったら別の未来が存在したかもしれない……と思えるほどの逸材に感じられました。



