グロ描写やリアリティある人間の恐怖も? 不穏な空気が続く冬アニメ3選
1月に放送がスタートした冬アニメも中盤に入り、新たな展開に盛り上がりを見せる頃でしょう。なかにはグロ描写や登場人物の悲惨な境遇で、序盤からダークな空気が漂う作品もありました。今回は、不穏な雰囲気が続きながらも今後の展開が気になる冬アニメを見てみましょう。
作画の美しさゆえに残酷な描写もリアル
2024年1月より放送がスタートした冬アニメも、中盤に差し掛かってきました。多くの作品が盛り上がりを見せるなか、なんだか不穏な雰囲気が抜けない……なんて作品も見受けられます。今回は、視聴者から「グロい」「鬱要素がある」などのコメントが多く、不穏な雰囲気を漂わせている冬アニメを見てみましょう。
●『魔女と野獣』
『魔女と野獣』は、少女ギド(CV:大地葉)が、魔術師のアシャフ(CV:森川智之)と共に、自分に呪いをかけた魔女を探すため旅をするダークファンタジーです。同作は、魔術師や魔女の闘いなどの迫力あるバトルシーンが多く含まれている一方で、その描写がリアルすぎることから注目が集まりました。
例えば、人間を憎む魔女イオーネ(CV:日笠陽子)が、術式を仕込むために彼女の弟子の手足を切断していたり、ある事件で被害者になった人の目がくり抜かれた死体が吊るされていたりと、序盤から残酷な光景が印象的に残ります。
さらに第5話の、死霊魔術師ファノーラ(CV:早見沙織)と、魔女に操られる死屍人(アンデッド)を大量に生み出す死霊魔術師との戦いでは、身体が切断されて血しぶきが上がるシーンが生々しく描かれました。
ネット上では、「作画がきれいだからグロさも際立っている」「魔女や呪いを表現するためには残酷な描写があるのもうなずける」などといわれています。ダークファンタジーなだけに凄惨なシーンが多く終始不穏な空気が漂いますが、中世ヨーロッパのような美しい世界観に、つい引きつけられてしまう作品です。
『魔女と野獣』はTBSほかにて毎週木曜日に放送中です。また、「dアニメストア」「アニメ放題」「U-NEXT」ほか配信サービスでも順次配信されています。
●『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』
『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』は神から与えられたスキルとその強さ(星の数)で将来が決まる世界での、最弱といわれる「星なし」のアイビー(CV:鈴木愛奈)による冒険物語です。同作は、主人公のアイビーをはじめかわいいキャラが織りなす「ほのぼのサバイバルファンタジー」でありながら、内容にはダークな面が含まれています。
アイビーは「星なし」であるがために不吉な存在として故郷の村で迫害を受け、改名して孤独に冒険を始めた身でした。冒険で出会う人びととの平和なやり取りにほっこりするシーンもありますが、やがてアイビーの命を狙う追手が迫り、逃げざるを得ない状況にはつらいものがあります。
特に「鬱回」として話題になったのは第3話で、アイビーの家族回想シーンでした。アイビーに愛情を注いでいた家族は、彼女が「星なし」と知った瞬間、態度が急変して家から追い出してしまうのです。父親には「本当に俺の子なのか」といわれるなど、アイビーが不憫なのはもちろん、家族をも見捨てる村人の「星の数」への執着にも恐ろしさを感じます。
物語が進んで新しい出会いもあり、展開に光が差しつつある同作ですが「コミカルさは出てきたが安定して寂しさを感じる」「これ以上アイビーがひどい目にあわないでほしい」などと心配する視聴者も多いです。不遇な扱いを受けてきたアイビーに対し、幸せを願わずにいられません。
『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』は、TOKYO MX、BS朝日ほかにて毎週金曜日に放送中です。また、また「ABEMA」「dアニメストア」「Lemino」ほか配信サービスでも順次配信されています。