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TV版からグッと大人向けに! 初代『ガンダム』劇場3部作の主題歌、歌詞が染みる

『機動戦士ガンダム』の主題歌といえば「も、え、あ、が、れ もえあがれ」で始まる「翔べ!ガンダム」が有名ですが、TVアニメを再編集した劇場版の主題歌は、全く異なる雰囲気のものでした。

劇場版の内容を凝縮したような主題歌が大ヒット

当時のアニメソングとしては異例のヒットを飾った「哀 戦士」が主題歌として流れる『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』ポスター画像 (C)創通・サンライズ
当時のアニメソングとしては異例のヒットを飾った「哀 戦士」が主題歌として流れる『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』ポスター画像 (C)創通・サンライズ

 TVアニメ『機動戦士ガンダム』の主題歌といえば「翔べ!ガンダム」が有名です。「燃え上がれ ガンダム」「立ちあがれ ガンダム」というように、「ガンダム」というワードが何度も登場する、いかにも当時のアニメソングらしい歌詞でした。一方、TVアニメ版を再編集して上映された劇場版の主題歌は、歌詞に「ガンダム」が出てきません。本記事では、劇場版『機動戦士ガンダム』の主題歌について見ていきます。

 TV版の第1話から第13話を再編集し、1981年3月14日に公開された劇場版『機動戦士ガンダム I』の主題歌は、「昴(すばる)」など数々のヒット曲を生んだ谷村新司氏が作詞・作曲し、歌はやしきたかじん氏が担当した「砂の十字架」です。

「ライリー ライリー ライリー リラ―」と謎の歌詞で始まる曲でしたが、結果的にオリコンウィークリーランキング21位に入るほどのヒット曲となりました。

 続いて第16話から第31話前半までを再編集し、1981年7月11日に公開された劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』の主題歌は「哀 戦士」です。この曲の作詞を担当した「井荻麟」とは富野由悠季監督のペンネームで、作曲と歌は「ランナウェイ」などCM曲のヒットメーカーとして知られる音楽家・井上大輔氏が担当しています。

 富野監督が担当しただけに、歌詞は本編を強く想起させるような内容です。本作では地球連邦軍本部ジャブローの大攻防戦など、地球を舞台にした戦いが描かれています。歌詞には「ひろう骨も 燃えつきて ぬれる肌も 土にかえる」とあり、亡くなった兵士が地球の大地に帰る姿を連想させます。

 また「新たな 時をひらくか 生き残る 哀 戦士たち」の部分は、アムロ・レイをはじめとしたホワイトベースの若い乗組員たちが、死闘を潜り抜けながら生き抜く姿が描かれているのでしょう。勝利の喜びよりも、仲間の死に対する哀しみにフォーカスしているのが印象的です。

 1作目の「砂の十字架」、2作目の「哀 戦士」とも、TV版とは打って変わって、子供よりも大人の観客を意識した主題歌であると思うのは筆者だけではないでしょう。

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