新シリーズでは復権? 『キン肉マン』途中から不遇だったウォーズマンの歩み
2024年7月から『キン肉マン』のアニメ新シリーズ「完璧超人始祖編」が放送されます。楽しみのひとつには、旧シリーズに登場した超人の活躍する姿があげられるでしょう。新シリーズで大活躍する超人のひとりにウォーズマンがいますが、彼は旧シリーズでは徐々に影が薄くなっていく存在でした。
旧シリーズでは数々の惨劇に見舞われたロボ超人
2024年7月よりアニメ新シリーズ「完璧超人始祖編」が放送されるマンガ『キン肉マン』(作:ゆでたまご)には、「超人」と呼ばれるキャラクターたちが登場します。「キン肉マン公式サイト」では、ファンの投票で順位が決まる「超人総選挙」が2013年から2年毎に計5回行われました。この総選挙にて第1回で1位になり、その他すべての回で5位以内に入っているのがウォーズマンです。
これは原作マンガの「完璧超人始祖編」での活躍が評価された結果でしょうが、旧シリーズのウォーズマンしか知らない人のなかには、意外と感じる人も多いでしょう。ちなみに、彼は旧シリーズの第2~4回の人気投票では、順位は低くはないものの6位→8位→8位という結果でした。この記事では、旧シリーズでのウォーズマンの戦いについて振り返ります。
ウォーズマンのデビューは、コミックス7巻から行われた「超人オリンピック ザ・ビッグファイト」でした。この大会で決勝トーナメントに進出したウォーズマンは、持ち前の残虐ファイトで対戦相手を次々と倒します。準決勝では優勝候補の一角でもある実力者ラーメンマンと対戦し、必殺技「スクリュー・ドライバー」でラーメンマンを倒し、植物状態に追い込みました。
また、キン肉マンと対戦した決勝戦で、ウォーズマンは凶悪技「パロスペシャル」などでキン肉マンを追い詰めますが、最後は「キン肉バスター」の前に敗北します。決勝戦のこの戦いは読者に、強烈なインパクトを残すことになりました。
続く「7人の悪魔超人編」で、ウォーズマンは「7人の悪魔超人」の首領格であるバッファローマンと対戦します。自らの超人強度100万パワーをはるかに上回る1000万パワーを誇るバッファローマンに対して、ウォーズマンは両手のベアークローを使ったスクリュー・ドライバーという秘策を放ちました。
しかし、バッファローマンの心臓を標的にして放ったこの技は逸れてしまい、ロングホーンを折るだけにとどまります。その後、バッファローマンの反撃の前にウォーズマンは敗れてしまいますが、死力を尽くした名勝負は読者の記憶に残ったことでしょう。
ここまで作中を代表する強い超人たちと名勝負をくり広げたウォーズマンでしたが、その後のシリーズでは影が薄くなっていきます。