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2019年、アメコミファンを熱狂させた5大ニュース。新時代の扉はすでに開いてる?

「アベンジャーズ」の完結と、「社会現象級」名作の登場

映画『ジョーカー』ポスタービジュアル (C)2019 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.
映画『ジョーカー』ポスタービジュアル (C)2019 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

●「R指定」でも大ヒット。『ジョーカー』が日本の観客を魅了

 4つ目は、日本でも社会現象となった映画『ジョーカー』の公開です。R指定映画で史上初となる、全世界興行収入10億ドルを突破し、日本国内でも興行収入50億円以上という大ヒット。世界的な社会現象をもたらし、アメコミ映画ファンのみならず、新規層を取り込むなど、話題を呼びました。

 同作は、2019年9月にヴェネチア国際映画祭で最高賞の「金獅子賞」を受賞したことで注目度が急上昇。ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスの、悲しい主人公の狂気を表現した演技は「アカデミー賞もの」の呼び声も高く、大きく飛躍した作品として記憶されているはずです。ジョーカーというアメコミ屈指の人気ヴィラン(敵役)がここまで世に広がったのは、今年が初めてではないでしょうか。

2019年4月26日に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』 (C)2019MARVEL All rights reserved.
2019年4月26日に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』 (C)2019MARVEL All rights reserved.

●シリーズ完結するも、新たなファンを獲得 『アベンジャーズ/エンドゲーム』

 最後の5つ目、2019年最大のニュースは、やはりなんといっても映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開でしょう。マーベルが誇る「アベンジャーズ」シリーズの完結作品で最終章となった同作は、世界興行収入27億ドルを突破し、長年にわたって歴代興収1位の座を守ってきた2009年の「アバター」を抜き、“映画史上最も売れた作品“になりました。

 映画『アイアンマン』から始まる長年の系譜を完結させ、シリーズを追ってきたファンにとっては感動を生み、新規ファンも獲得するなど、日本国内のアメコミカルチャーに大きな影響を与えました。

 数々のヒーローが大集合する内容に、ハリウッドの映画監督から「あれは映画とは言えない」といった声が出てきたことも話題に。日本国内ではマーベル作品が本国アメリカほどは普及していない状況にも関わらず、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の興収は61億円を記録し、2019年を代表するアメコミ映画になっています。

 長年のシリーズ完結とともに、2019年は『ブラック・ウィドウ』などの新作も次々と発表され、すでに次の時代の一端を見せ始めています。2020年にはより多くの話題が生まれ、アメコミ文化を盛り上げていってほしいと願っています。

(大野なおと)

【画像】アメコミ映画の話題尽きない2019年、忘れられない映像作品たち(8枚)

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