「東京ミュウミュウ」が2020年に向け再始動!いま『なかよし』が熱すぎる
少女マンガ誌『なかよし』動物をモチーフとした美少女たちの活躍で人気を集めた『東京ミュウミュウ』が約20年ぶりにプロジェクトを再始動。「男版」となった新連載をはじめとするさまざまな展開から目が離せません。
時代を先取りし過ぎ!な『東京ミュウミュウ』
2000年代初頭に少女マンガ誌『なかよし』で連載され人気を集めた『東京ミュウミュウ』が、2019年11月30日発売の『なかよし』2020年1月号で「男版」となって連載を開始し、大きな話題となりました。新たな動きを見せ始めた「東京ミュウミュウプロジェクト」について、少女マンガに詳しい芸人の別冊なかむらりょうこさんが解説します。
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2020年は少女漫画誌『なかよし』の創刊65周年メモリアルイヤー! そのことを記念して、「東京ミュウミュウプロジェクト」が始動しております!
『東京ミュウミュウ』は、2000年9月に連載開始した、原案・講談社、シナリオ吉田玲子先生、まんが・征海未亜先生によるマンガ作品です。5人の美少女戦隊モノに加え、環境問題というテーマが絡まり、そこに敵味方関係なしの恋愛要素も含まれてきて、キャラクターたちのキュートさやハラハラする展開で、大人気連載となりました。
TVアニメ化に続き、プレイステーション向けのゲーム化もされ、青春時代を『東京ミュウミュウ』で過ごされた方も多いはず。『東京ミュウミュウ』がどのような作品だったかといいますと、主人公の桃宮いちごが、大好きな同級生・青山くんとの博物館デート中に、突如とある動物たちの遺伝子を誤って打ち込まれてしまい、地球侵略を謀るエイリアンと戦うべく「ミュウイチゴ」に変身することになる……というストーリーです。その後、同じ博物館にいた少女たちも次々と変身を遂げ、5人組の「東京ミュウミュウ」が誕生します。
この際に打ち込まれた遺伝子というのが、「レッド・データアニマルズ」という、絶滅危惧種の動物たちの遺伝子。エイリアンたちの侵略に対抗するべく、白金稜らによって作られたものでしたが、結果、いちごたちのような正義のヒロインを生み出すことになりました。
異なる動物たちの遺伝子が打ち込まれたミュウミュウたちは、変身するとそれぞれに動物たちの特性が現れます。イリオモテヤマネコが打ち込まれたミュウイチゴには猫耳としっぽが、ノドジロルリインコが打ち込まれたミュウミントには背中に羽が、ハイイロオオカミを打ち込まれたミュウザクロには大きな耳と大きなしっぽが……もちろん、それぞれの服装もイメージカラーとなっています。
いちごたちは、情報収集のために白金たちのアジトである「カフェミュウミュウ」でウェイトレスとして働き出すのですが、そのときの服装がメイドさんを思わせるフリフリの服装。秋葉原などでメイド喫茶が全盛となる前から流行を先取りしつつ、地球規模の問題からネコミミ要素まで詰め込まれ、『東京ミュウミュウ』は今も目に新しい作品となっているのです。