『ワンピ』「ニキュニキュの実」前任者はビビの先祖? アラバスタとの深い関係性も
バーソロミュー・くまの食べた「ニキュニキュの実」の前任者候補について、ネット上では「リリィ」の名前があがっています。その驚きの考察理由とはどんなものなのでしょうか。
800年前に「ニキュニキュの実」の能力を使った女性?
『ONE PIECE(ワンピース)』では、ファンの間で今後のストーリー展開やキャラクター設定についての考察がたびたび行われています。そんななか、リリィという女性がバーソロミュー・くまの「ニキュニキュの実」の前任者だったのではないか、という説がネット上に登場し、話題を呼んでいます。どうして、彼女に「『ニキュニキュの実』の前任者説」が浮上したのでしょうか。
※本記事ではコミックス107巻未収録分の情報を含みます。ご了承ください。
そもそもリリィとは、800年前にアラバスタ王国を治めていた女王であり、そのフルネームは「ネフェルタリ・D・リリィ」です。さらに1084話では、彼女は「空白の100年」以降、アラバスタに戻ることはなく、彼女の不在後は弟が国を治めることになった、ということが明らかにされています。
いまだ謎に包まれた存在であるリリィですが、1085話では衝撃の事実が明かされました。それは、800年前に彼女が「歴史の本文(ポーネグリフ)」を世界中に散らばせた人物だということです。これには多くのファンから「リリィはどうやって『歴史の本文』を世界中に散らばせたのか」という疑問が出ました。「歴史の本文」はひとつひとつが人間の数倍の大きさで、たったひとりで点在させるには無理があるからです。
そこから、冒頭の世界中どこでも望むところへ人や物を弾き飛ばせる「ニキュニキュの実」の能力に注目が集まりました。「ニキュニキュの実」の能力を使えば、リリィひとりの力で「歴史の本文」を世界中に散らばせることも不可能ではありません。現在の「ニキュニキュの実」の能力者であるバーソロミュー・くまが、かつてゴッドバレー事件の際に500人もの人びとを各地に飛ばしていたことからも、大規模な移動ができる能力であることがうかがえます。
そのほかにも、リリィが「ニキュニキュの実」の能力者であると考えさせられるいくつかのポイントが存在します。まずは、先述の1085話でイム様によって語られた、リリィの行動についてのセリフです。イム様は彼女の行動を「リリィのミス」だといい、続けて「『歴史の本文』の解放が本当にミスだったのか…それとも計画的だったのか…」と話しています。
実はゴッドバレー事件のあと、くまの「ニキュニキュの実」は「解放の手」と呼ばれていました。イム様が「歴史の本文」が世界中に散らばったことをわざわざ「解放」といったことが「ニキュニキュの実」の能力の関連性につながる可能性があるのではないでしょうか。
また、リリィの治めていたアラバスタ王国にも「ニキュニキュの実」を連想させる文化が存在しています。「ニキュニキュ」とは能力者の手のひらにつく「肉球」のことから名付けられた名前だと考えられ、肉球のある動物といえばネコを思い浮かべる人も少なくないでしょう。
そして、コミックス18巻157話では、アラバスタの人びとが、海獣「海ねこ」を「神聖な生き物」として認定していることが明かされています。さらに、コミックス22巻202話では、「歴史の本文」が保管されているアラバスタ王家の墓に、ネコの彫刻が置かれていました。このことからも、アラバスタにはネコを信仰する文化が存在していると思われ、この文化はリリィがネコを連想させる「ニキュニキュの実」の能力者だったからなのでは、という仮説につながります。
リリィの「『ニキュニキュの実』の前任者説」について、SNS上では「リリィが前任者なら、次はビビが『ニキュニキュの実』の能力を手にすることもあるんだろうか?」と、リリィの末裔であるビビについて注目する声もあがっていました。
ネフェルタリ家も「Dの一族」の一員だったと明かされたことで、今後リリィに関する真実が明かされる可能性は高いと考えられます。果たしてリリィは本当に「ニキュニキュの実」の能力者なのか、それとも別の能力を持った人物だったのか、今後の展開から目が離せません。
(LUIS FIELD)