【漫画】転校生は「触れると死ぬ」毒があふれる女子高生 距離を置く同級生に、12万人が「有毒なのは誰?」
2年A組に転校してきた尾崎さん。防護服を着ている彼女は生まれながらに毒を持つ「有毒人種」です。いざ学校生活が始まると、学校中に尾崎さんの存在はすぐに広がり、好奇の目にさらされることがしばしばありました。ある日、担任の先生はひとりで教室にいた尾崎さんから胸の内を明かされて……? 作者の頑張照人さんにお話を聞きました。
生まれつきの体質に苦悩する転校生に、担任教師は?
2年A組に転校してきた、尾崎さんは生まれながらに毒を持つ「有毒人種」です。身体から出る毒液は触れると人を殺してしまうほど強力ですが、防護服を着ていれば安全なので、彼女は「クラスメイトと仲良くなりたい」と言います。
しかし、学校生活が始まると、学校中に尾崎さんの存在はすぐに広がり、好奇の目にさらされることがしばしばありました。ある日、担任の先生は教室にひとりでいた尾崎さんから胸の内を明かされます。それを受け、先生は2年A組の生徒を森へ連れ出します。そして森のなかに生息する「毒」ついて話し始めて……。
頑張照人さん(@gggg100gggg)による創作マンガ『身体から毒液が漏れ出てしまう女の子の話』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は12万を超えており、読者からは「希望のある終わり方で良かった。設定とテーマが素敵」「歩み寄ろうとしてそれを受け入れるのも素敵だな」「有毒なのは誰か、という解釈をした」などの声があがっています。
頑張照人さんは漫画家として活動しており、SNSにて創作マンガを投稿しています。
作者の頑張照人さんにお話を聞きました。
ーー今作『身体から毒液が漏れ出てしまう女の子の話』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。
「差別と偏見」をテーマに描こうと思ったのがきっかけです。読み手にとって重くなりすぎないようコミカルさも加え、エンタメ性も意識しました。
ーー人が持つそれぞれの「毒」について考えさせられる作品でした。今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか?
先生がアトピーの話をするシーンです。先生は自分の経験をもとにしながら、プールに入れない尾崎さんに「こんな方法でも涼めるよ」という提案をします。柔軟な思考を持てる人って素敵だな、と思いながら描きました。もうひとつはやはり最後の1ページです。この作品で一番伝えたかったことを、モノローグに込めました。
ーー尾崎さんのキャラメイクに多くの反響がありました。このキャラクターのアイデアはどのように浮かんだのでしょうか?
防護服を着ることによって、尾崎さんは壁を一枚隔てて周りの人と接することになります。その表現をデザインに落とし込みました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
偏見に対する問題を深く考えてくださる方や、先生の優しさについて触れてくださる方が多かったです。そしてアトピーについても。アトピーによって周囲の偏見と闘ってこられた方の声を、この記事で多くの方に知ってもらえますと幸いです。
ーー頑張照人さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
子供の頃から絵本を描くのが好きでしたが、小学生頃からマンガを読むようになり、描くものが絵本からマンガへと移り変わっていきました。
ーー今後、X(旧:Twitter)で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
マンガで生計を立てるのが目標なので、ひたすら描いては載せるのみかなと思っています。応援いただけますとうれしいです。これからも頑張ります……!
(マグミクス編集部)