「身長伸び過ぎ」「演技でカバー」 実写版での「美形化」が話題のキャラ4選
原作の完全再現じゃなくてもいい?
●『進撃の巨人』のハンジ・ゾエ(石原さとみ)

マンガの実写化で、キャラクターが変わり者であればあるほど、再現するハードルは特に高くなります。『進撃の巨人』にもさまざまな変わり者のキャラクターは登場しますが、調査兵団第4分隊隊長で、常軌を逸した巨人愛好家のハンジもそのひとりです。
メガネ姿のハンジは一見すると常識人のようですが、巨人に熱過ぎる興味を持つあまり、生体について話し始めると昼夜ぶっ通しで語ったり、食い殺されかけながらも巨人相手に実験しようとしたりとぶっ飛んだキャラクターとして描かれています。アニメ版ではリヴァイに「奇行種」とまで称されているハンジは、実写版で石原さとみさんが演じることも話題となりました。
石原さんはそれまでおっとりとした役も多く、ハイテンションなハンジとの印象がかなり違うことから不安視するファンも少なくありませんでした。また、石原さんが世の女性たちから「なりたい顔」として憧れられるほどの美人であることも、そもそも性別不明とされていたハンジを演じるのに「美形過ぎない?」と違和感を抱かせるきっかけになっていたようです。
しかし本編の予告映像では、興奮した様子で「こんなの初めて!」と雄叫びをあげるハンジのセリフが入っており、「ここまでぶっ飛んだ演技してくれるならアリかも」「1番再現度高くない?」と絶賛されていました。
そんな反響もあってか、動画配信サービスによるスピンオフ作品『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙』はハンジを中心としたドラマ構成となっており、その人気を裏付けるものとなっています。
●『幽☆遊☆白書』の桑原和真(上杉柊平)
Netflixで2023年12月14日から全世界独占配信が始まった実写ドラマ版『幽☆遊☆白書』は、往年の人気作ということもあり、実写化へは期待と不安の声が多数出ていました。
『幽☆遊☆白書』は飛影(演:本郷奏多)や蔵馬(演:志尊淳)、コエンマ(演:町田啓太)など美形なキャラクターも多く、連載当時から女性ファンも多いことでも知られています。一方、主要キャラのなかでは「ルックスが良くない」扱いでお調子者の桑原は、かっこいい場面もありつつ三枚目として活躍をしていました。
そんな桑原役のキャストに、大河ドラマ『麒麟がくる』などで注目されたイケメン俳優の上杉柊平さんが発表された際は、「イケメン過ぎて桑原じゃない」「リーゼントまで再現して欲しかった」と違和感を持つファンが続出しました。しかし、本編では「幽助と並んで歩くところのシルエットが原作そのもの」「ドラマきっかけに桑原推しになった」と再現度の高さから推し変するファンも一定数いたようです。
(田中泉)