勝負パンツは白だった? アニメ化で変更された『キン肉マン』のビジュアルとその理由
アニメ『キン肉マン』には、原作とアニメとで色やデザインに設定の違うキャラクターが存在しました。この変更には当初、原作者も驚きを隠せなかったそうです。おもにビジュアルについて、変更されたものとその理由を見ていきます。
アニメでのビジュアル設定に原作者も驚いた!

1983年より放送されたTVアニメ『キン肉マン』は、2023年に放送開始40周年を迎え、これを記念して新アニメシリーズ「完璧超人始祖編」の制作が発表されました。さらに2024年2月9日には、新アニメの放送開始が同年7月であるとアナウンスされ、ネット上ではファンからの期待の声が挙がっています。
原作マンガに登場したキャラクターが、アニメでどのように描かれるのか、気になるところでしょう。前シリーズでは原作者のゆでたまご先生も驚いた設定変更があったといいます。
そのひとつが、キン肉マンのパンツの色です。ご存知のようにアニメでは赤ですが、原作担当のゆでたまご 嶋田隆司先生によると、マンガのなかでは白として描いていたそうです。ところがアニメ化に際し、「これを赤に変えたい、というお話がありました」と、2023年12月26日に発売された『キン肉マン アニメ 大解剖』(サンエイムック)に掲載された「原作とアニメ ふたつのカラーが紡いだ物語」と題する記事にあります。その理由は「テレビやアニメの世界では主人公の色は赤というのが一般的だったから」だそうです。
1970年から1972年にかけフジテレビ系列で放送されたTVアニメ『いなかっぺ大将』(原作:川崎のぼる)の主人公、「大ちゃん」こと「風大左衛門」のトレードマークが赤ふんどしだったことも納得した理由といい、大ちゃんのふんどしが赤でなければ、キン肉マンのパンツは違う色だったのかもしれません。
また作画担当のゆでたまご 中井義則先生は「ロビンマスク」について、「鉄仮面が青だなんて、鋼鉄製の銀色のイメージしかなかった僕らからしたら絶対に出てこない発想ですよ」と話しています。さらに「テリーマン」についても「僕らの思い描いてた銀髪とは異なる金髪で、肌は明るいピンク色」と、述べており、原作者のおふたりは、原作と異なるビジュアル設定に驚きを隠せなかったようです。
ほかにも、「7人の悪魔超人編」で登場した「ステカセキング」の頭が、原作では四角い形状だったものがアニメでは丸みを帯びているなど、アニメ化にともなうキャラクターのビジュアル設定が変更されています。体も、いわゆるポータブルカセットテーププレーヤーから、一見するとラジカセにも見えるようなデザインになっていました。
ステカセキングのデザイン変更、特に頭の形状について、一部のファンの間では「ソニーに配慮してウォークマンを連想させる四角い形から、丸い形にしたのでは」という意見も出ていました。本記事の執筆にあたり、改めてその理由を書籍などにあたってみましたが、明確な理由を見つけることはできませんでした。ただ、『キン肉マン』のファン歴40年以上の筆者が見ても、原作のステカセキングは愛嬌があり悪魔感が薄いため、アニメ化する際に、怖さを出すために半球状になったのではと考察します。
また、「ウルフマン」の名前がアニメで「リキシマン」に変更された理由について、嶋田先生は「千代の富士関に気を使った自主規制」とX(旧Twitter)で語られていることから、ステカセキングも自主規制された可能性は否めません。
2024年7月から始まる新シリーズでも、原作ファンが驚くような設定変更はあるのでしょうか。新シリーズから登場するキャラクターも存在するため、どんな設定になっているのか今から楽しみです。
(LUIS FIELD)







