『ワンピ』扉絵とサブタイの奇妙な一致に驚愕「そこまで考えてたの?」
10年以上の時を経てアンサーが?

同じように、第633話「敵か味方か」で描かれた扉絵もファンの間で話題になりました。同話の扉絵は「世界の甲板から Vol.18 巨人島 リトルガーデン」と題され、ブロギーとドリーが決闘を行っているシーンが描かれています。
この回は、ホーディ率いる新魚人海賊団が魚人島のネプチューン王とその息子の王子たちを捕え、広場で公開処刑を行おうとする内容です。
それを知った麦わらの一味が広場に殴り込みをかけますが、ルフィたちはとある出来事から竜宮城を占拠しただけでなく、人魚姫であるしらほしを誘拐したという疑惑までかけられていました。
魚人島の住民にとって、ルフィたちは「敵か味方か」分からない状況だったのです。
そんななか、ルフィは「敵か…味方か?……そんな事」「お前らが!!! 勝手に決めろォ!!!!」と言い放ち、633話のサブタイトルはこのセリフから来ていると考えられました。
そして扉絵に描かれていたブロギーとドリーは直接関係なさそうに思えましたが、実は10年以上が経過した第1106話「きみの味方」で、まさかのシンクロを見せます。
連載時の1106話冒頭には「駆けつけたのは敵か味方か?」という煽り文があり、第633話のサブタイトルを彷彿させます。そしてこの回の最後に登場したのが、633話の扉絵に描かれていたブロギーとドリーだったのです。
この扉絵とサブタイトルのリンクについて、SNS上では「さすがに凄すぎ、鳥肌が立った」「633話からふたりの再登場が決まってたの?」といった声が多く、読者も驚きを隠せない様子でした。
また、少々毛色は異なりますが、サンジがビッグ・マムの娘であるプリンとの結婚を強要される第839話では、「くそお世話になりました」というサブタイトルでした。
これは本編で焦点が当たるサンジの名言を用いたサブタイトルですが、実は同話が掲載されたのは人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の最終回が掲載された週です。
そのため扉絵には両さんの手配書が描かれ、ルフィが両さんのトレードマークであるつながりまゆ毛を描き入れる場面が描写されています。
そこからは尾田栄一郎先生から『こち亀』作者の秋本治先生へのリスペクトとねぎらいの意味が感じられ、「くそお世話になりました」というサブタイトルがとてもしっくりきます。
このように尾田先生は、扉絵やサブタイトルひとつとっても、何らかの思惑や意図がこめられていることがありそうです。また、10年以上経過してから種明かしされたケースもあるので、過去の扉絵やサブタイトルからも目が離せませんね。
(LUIS FIELD)