「スパロボの敵でしょ?」孤高の狙撃手「ジェノバM9」を知っているか アニメ登場50年
TVアニメ『マジンガーZ』の、いわゆるやられメカである「機械獣」の一体「ジェノバM9」は、ゲーム「スパロボ」シリーズなどでも広く知られるキャラクターです。アニメ初登場から半世紀、そのほかの機械獣と共に振り返ります。
自らのポリシーに殉じた機械獣「ジェノバM9」

本日3月3日は、1974年にTVアニメ『マジンガーZ』(原作:永井豪とダイナミックプロ)第66話「姿なき殺し屋 ジェノバM9」が、フジテレビ系列にて放送された日です。タイトルにある「ジェノバM9」は敵役のロボット「機械獣」の名前で、その独特の設定はそれらのなかでも異彩を放っていました。
このジェノバM9をはじめ、ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズ(以下スパロボ)ではこれまで、何体もの機械獣が登場しゲームを彩ってきました。そうした、世代を越えて広く知られる機械獣たちを振り返ってみましょう。
ジェノバM9といえば、狙撃能力に特化した機械獣でした。人間では目視できないほどの長距離の目標を、いともたやすく狙撃する能力を持っています。その有効射程距離は数十kmに及ぶでしょう。
それよりも特徴的な点は、プライドが高く、自らのポリシーを曲げないその性格にあります。このため、指揮官である「あしゅら男爵」や「ブロッケン伯爵」の命令も聞かないことがあり、気に食わないと威嚇射撃をする有様でした。機械獣は基本的に自立思考型と見られますが、ジェノバM9は感情すら持ち合わせていると思えます。
一度は目に見えぬ場所から、「マジンガーZ」のレーダーを破壊する見せ場を作りますが、再戦時には接近されたところを弾切れに追い込まれました。ここで万策尽き、己の敗北を悟ったジェノバM9は、自らの手でその頭を撃ち抜いて自決します。この最期には本作の主人公である兜甲児(かぶとこうじ)も哀悼の意を表し、手向けとして愛銃をその亡骸へと握らせました。
こういったプロフィールを持つことからジェノバM9にはファンも少なくなく、そのなかには女性ファンも見られます。「スパロボ」シリーズには『第2次スーパーロボット大戦』から敵役で登場し、原作再現ともいえる長射程からの攻撃に苦戦したことを記憶している人も多いことでしょう。
この射程距離は「ガンダム」シリーズのMS(モビルスーツ)に装備された「ファンネル」とほぼ同じくらいあり、機体によっては近づく前に攻撃を食らうという原作再現がなされていました。その後、多くの「スパロボ」でレギュラー的な立ち位置にいましたが、近年では出番が減少しています。
ちなみに機械獣は、基本的に1話で倒され、毎週登場する「やられメカ」の元祖かもしれません。そしてこれ以降のロボットアニメで登場する、いわゆる「やられメカ」に、大きな影響を与えることになりました。そうしたやられメカの名前の多くが「○○獣」というのも、機械獣の影響でしょう。
機械獣という名称は、機械でありながら獣の様な動きをすることから、本編中でそう名付けられています。それが後続作品で使われることで「巨大ロボなのに獣」という、不思議な組み合わせとなりました。
この機械獣は前述の通り、毎週違ったタイプが登場し、時には2体、3体と出ることもあったので、100体を超える数が存在しています。そうした多数の機械獣のなかから、「スパロボ」シリーズに登場し広くその存在を知られるであろう、おなじみの人にはすっかりおなじみの機械獣を見ていきましょう。







