『ワンピ』25巻表紙は「新四皇」以外にも伏線が? 謎過ぎる「親方」の意味とは
『ONE PIECE』では、ちょっとした描写に重大な秘密が隠されていることも少なくありません。単行本25巻の表紙に後の「新四皇」が描かれていたことも話題ですが、「25巻にはまだまだ考察の余地が残されている」とファンのあいだで話題になっています。果たして表紙に描かれた「ヤギ」や「親方」には、どんな意味があるのでしょうか。
20年以上前に暗示されていた新時代の「四皇」

今から22年前、2002年に発売された『ONE PIECE(ワンピース)』のコミックス25巻には、物語の根幹を揺るがす数々の伏線が隠されていました。なかでも、のちの「四皇」が暗示されていた表紙に、ド肝を抜かれたファンは多かったでしょう。
実は25巻の表紙には、まだまだ他にも重大な伏線が隠されているかもしれないのです。
2023年に発売されたコミックス105巻は、25巻と同じく主人公のルフィをはじめ赤髪のシャンクス、黒ひげマーシャル・D・ティーチ、道化のバギーの4人が表紙を飾りました。ご存じの通り、彼らは百獣のカイドウ、ビッグ・マムが倒された新時代における四皇です。
シャンクスとティーチは以前から名を連ねていたものの、まさか25巻の表紙通りにルフィとバギーが新たな四皇になるとは……。コアなファンでも、この伏線回収は予想できなかったのではないでしょうか。
そして25巻は他にも、その先の展開に大きく関わってくる重要なシーンがいくつもありました。白ひげことエドワード・ニューゲートや、バーソロミュー・くま、ドンキホーテ・ドフラミンゴ、世界最高権力を持つ「五老星」の初登場に、黒ひげ海賊団の台頭、またサンジの生まれが「北の海(ノースブルー)」だと示されたのもこの巻です。細かいところでは、のちにロックス海賊団の一員だと判明するキャプテン・ジョンの名前も出てきました。
そのためファンのあいだでは「25巻にはまだまだ重要な伏線が隠されているに違いない!」と、今でも盛んに考察が行われています。特に話題の中心となっているのは、やはり表紙に関する謎でした。
たとえば25巻の表紙には、当時の海軍元帥「仏のセンゴク」のペットであるヤギの姿も描かれています。ヤギらしく「紙(カミ)」を頬張っているのですが、これは新たな四皇たちが「神(カミ)」の名を持つ「悪魔の実」を食べていることを暗示しているのではないか、という説があります。
ダジャレのような考察ですが、無理やりにでもこじつけたくなるファンの気持ちも否定できません。なぜならルフィが「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」という「太陽の神」の力を有していることが明らかになったからです。
「空島編」の過去エピソードでは、「太陽の神」「雨の神」「森の神」「大地の神」というワードが出てきました。くしくも四皇と人数が一致しています。もしかすると「バラバラの実」や「ヤミヤミの実」も、「ゴムゴムの実」のように何か別の名を持つ特別な能力の可能性があるかもしれませんし、シャンクスも実は何かしらの悪魔の実を食べているのかもしれませんね。
その他、ヤギが食べている紙は「シャンクス以外の旧四皇(白ひげ、ビッグ・マム、カイドウ)の手配書」などの説もありますが、センターに書かれているだけに特に重要な雰囲気が漂います。