「よっわ(笑)」 『ワンピ』戦闘面で激弱な悪魔の実「完全にネタ枠」
『ONE PIECE(ワンピース)』には強力な悪魔の実が数多く登場しますが、なかには戦闘にはあまり向かない能力も存在します。今回は戦闘ではあまり使えなさそうな悪魔の実について振り返りましょう。
能力者の見た目のインパクトが強すぎる
『ONE PIECE(ワンピース)』には強力な「悪魔の実」が数多く登場します。たとえば「グラグラの実」には振動を操り地震を発生させる能力が、「ヒエヒエの実」には津波を凍らせるほどの冷凍能力が備わっており、どれも災害レベルの威力があるといえるでしょう。しかし、その一方で戦闘においてはあまり役に立たなさそうなイマイチな能力の悪魔の実も少なくありません。
●「グルグルの実」
「グルグルの実」はドンキホーテ海賊団の幹部であるバッファローが食べた悪魔の実です。髪をプロペラのように回して空を飛んだり、突風を起こしたりできる「回転人間」の能力を持っています。
作中では、同じくドンキホーテ海賊団の「ブキブキの実」の能力であるベビー5とともに麦わら海賊団の前に現れ、ミサイルや剣、大鎌に変身したベビー5を投げたり、振り回したりしながら攻撃をしかけてきました。
コンビ技が目立つ一方で、「グルグルの実」単体で使われたのはガスを突風で吹き飛ばしたシーンくらいで、最終的にはウソップとナミに倒されてしまいます。そんな戦闘ではイマイチな「グルグルの実」ですが、見た目のインパクトは強力で「グルグルしているビジュアルが衝撃すぎて、それ以外覚えてない」と多くの人の目には焼きついたようです。
しかし、船でしか島を行き来できない『ONE PIECE』の世界においては空を飛んで移動できるのは非常に便利で夢のある能力ではないでしょうか。戦闘要員としてはイマイチでしたが、それ以外の観点ではかなり有能なのかもしれません。
●「スケスケの実」
能力者自身の体だけでなく、体に触れたものも透明化できる「スケスケの実」はスリラーバーク海賊団のアブサロムが食べた悪魔の実です。元王下七武海のゲッコー・モリアが率いるスリラーバーク海賊団で、アブサロムは四怪人(幹部)の一角を担っていました。
「スケスケの実」の透明能力は便利ではありますが、気配や臭い、足跡までは消すことができません。そのため、特に「偉大なる航路(グランドライン)」後半に現れるような強敵たちの前では、その効果を存分に発揮できないと考えられます。
ちなみに、コミックス71巻の「質問コーナーSBS」に掲載された尾田先生の解説によれば、アブサロムはその後にフリーライターとなり、透明人間の能力を活かしてスクープを連発しているとのことでした。そして、アブサロムは恐らく黒ひげたちに殺害され、「スケスケの実」の能力は、現在、黒ひげ海賊団の幹部であるシリュウに引き継がれています。
●「マネマネの実」
ボン・クレー(ベンサム)が食べた悪魔の実「マネマネの実」は、顔に触れた相手に変身できる能力を有しています。しかも、一度触れた相手には何度も変身できるメモリー機能までついている、とても便利な能力です。
そんな「マネマネの実」の弱点は、身体能力までコピーしてしまう点でしょう。自分より弱い人に変身してしまうと、攻撃する際に自分の体に戻る必要があり、その時に隙が生じてしまうのです。
また、最近では服装まで「マネマネの実」の上位互換のような、コピー可能な「イヌイヌの実 幻獣種 モデル:九尾の狐」も登場しており、まだ明かされていない能力が残されている可能性も高そうです。
上述した悪魔の実は、今後新たな活躍が見られるかもしれません。なぜなら、終盤では新たな実力者に引き継がれたり、悪魔の実の能力を極限まで引き出せる「覚醒」に発展したりすれば、戦闘でも役立つ能力になる可能性が十分にあるためです。「戦闘では役に立たない」とレッテルを貼られてしまった能力に、挽回の機会は与えられるのでしょうか。
(LUIS FIELD)