視聴者の度肝を抜いたアニメの「特殊エンディング」3選 「TV無事?」
TVアニメで特定の回にだけ流れる「特殊エンディング」は、視聴者を喜ばせることもあれば、ときに困惑させたり、驚愕させたりすることもあるようです。「TVが壊れたかと思った」「突然の実写化にびっくりした」など……。放送当時、多くの人に衝撃を与えたアニメを厳選して紹介していきます。
突然のノイズに「鳥肌止まらん」
2023年秋に放送されたアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』では、衝撃の「特殊エンディング」が仕込まれていたことが話題を呼びました。第11話にてヒロインのひとり、花園羽々里(CV:上坂すみれ)がお金の力でエンディングの枠を買い取り、主人公への愛を猛烈にアピールするという展開が繰り広げられたのです。
同作のように、TVアニメでは時折「視聴者の度肝を抜く特殊エンディング」が用意されることがあります。特に大きな反響を呼んだ3つの作品について取り上げてみましょう。
●『魔法少女サイト』第3話「毒りんごとお姫さま」
2018年に放送されたアニメ『魔法少女サイト』は、「魔法少女」を題材にしながらも、鬱屈した内容がてんこ盛りのダークファンタジー作品です。学校ではクラスメイトにいじめられ、家では兄から家庭内暴力を受け、毎日死ぬことばかり考えている主人公の朝霧彩(CV:大野柚布子)が、ある日不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」に出会うところから物語が展開していきます。
そんな同作において、衝撃の特殊エンディングが登場したのは、第3話「毒りんごとお姫さま」でのことでした。同エピソードには「にじみん」こと穴沢虹海という人気アイドルが登場し、ラストでは、にじみんのキャラクターソング「…私だけ見てて」を起用した特殊エンディングが流れました。
ここまではほかのアニメでもよく見る光景なのですが、同作が極めて異質だったのは、そのエンディング映像に「にじみん」ではなく、彼女の担当声優である芹澤優さんが登場したことにあります。しかも「にじみん」と同じツインテールで、ふりふりの衣装を身にまとい、首には犬の首輪をつけていました。
そんな「実写にじみん」に変身した芹澤さんは「…私だけ見てて」を歌唱し、さらには踊りまで披露してエンディングを華やかに飾りました。次元の壁を越えて、アニメどころか実写PVが流れるというのは、もはや前代未聞かもしれません。
●『進撃の巨人 Season 3』第12話「奪還作戦の夜」
2023年に放送10年の歴史に幕を閉じたアニメ『進撃の巨人』も、特殊なエンディングで視聴者を大いに湧かせた作品のひとつです。注目を集めたのは、Season 3の第12話(通算49話)「奪還作戦の夜」でした。
Season 3では、「進撃の巨人」の力を手に入れたエレンが、壁内人類の秘密を握っているレイス家の人びとと、巨人の力の秘密を賭けて戦います。その戦いに勝利した調査兵団は、ついに悲願であったウォール・マリアの奪還作戦に踏み切り、人びとの期待を背負いながら、ウォール・ローゼを出発したところで幕を下ろしました。
問題のエンディングが流れたのは、その直後のことです。はじめこそいつもと同じエンディング映像が流れたものの、曲が中盤に差し掛かったあたりでいきなり異変が起こります。突如、テレビが壊れたかのように映像が乱れ始め、今後の展開を匂わせるような先取り映像の切り貼りが、アトランダムに映し出されたのです。
その予想外の演出に、当時多くの視聴者が衝撃を受け、今もなおネット上では「最初、TVが壊れたのかと思った」「不意打ちすぎてあれはビビる」「TVが乗っ取られたみたいな感じでマジ怖かった」などと語り草になっています。