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「間の完全再現」「緊迫感がリアル」… アニオリ描写が「最高」な24冬アニメ

アニメオリジナルの描写は、原作を忠実に再現してほしいと願うファンから嫌煙されることもありますが、「アニオリ描写」が素晴らしいと好評な作品があります。今冬アニメのなかで「アニオリ」を絶賛された作品たちを見ていきましょう。

アニメじゃなきゃできない空気感を演出

『葬送のフリーレン』第2クールキービジュアル (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
『葬送のフリーレン』第2クールキービジュアル (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 2024年冬アニメも終盤に向かい、熾烈な覇権争いも終止符が見えてきました。そんななかで原作ファンからも「アニオリ描写」を素晴らしいと評価されている作品があります。今回は、今冬アニメのなかから、アニメならではの描写で視聴者を惹きつけた作品をみていきましょう。

●『葬送のフリーレン』

『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ)は、「第25回手塚治虫文化賞」の新人賞など、数々の賞を総なめにしたマンガが原作です。2020年より「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載開始された同作は、TVアニメ化すると瞬く間に話題の旋風を巻き起こし、昨年秋からの勢いそのままに現在は第2クールに突入しています。

 同作は1000年以上生きるエルフ族で魔法使いの主人公であるフリーレン(CV:種崎敦美)が、勇者ヒンメル(CV:岡本信彦)や仲間たちと共に魔王を倒した「その後」が描かれます。フリーレンは自身が「あっという間」に感じた50年間で、年老いて死を迎える仲間の姿を目の当たりにし、「人」を深く知ろうとしてこなかった後悔を経て、「人を知る」ための旅に出るのです。

 放送中の第2クールでフリーレンは、旅の道中に「一級魔法使い」の資格が必要となり、仲間のフェルン(CV:市ノ瀬加那)とともに選抜試験に挑みます。第1クールと変わらずキャラクター同士のコミカルな日常もありつつ、美麗な映像と共に壮大に描かれる魔法バトルは圧巻で、マンガだけでは表現できない部分を見事に演出していると評判です。

 また同作は原作のはかない雰囲気を壊さずに描かれたアニメオリジナル描写が話題で、ファンからは「理想のアニメ化」との声もあがっています。

 例えば第1話「冒険の終わり」のヒンメルの葬儀で、フリーレンが泣くタイミングを変えて心理状態をより表しています。第2クールでも第18話「一級魔法使い選抜試験」で、原作では雨音がするだけの描写に結界を描くことでその理由をより分かりやすくするなど、アニメならではの繊細な表現を加えられ、これらのアニメオリジナルには絶賛の声が見られました。

 ちなみに、第2クールの主題歌「晴る」は、ドイツ語にすると「ヒンメル」になるとSNS上でも話題となり、思わずリピートしてしまう人も多いようです。

『葬送のフリーレン』は、日本テレビ系全国30局ネットにて放送中です。「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazon Prime Video」ほか配信サービスでも、順次配信されています。

※種崎さんの「崎」は、「大」ではなく「立」が正しい表記

【画像】うっひょー! 冷酷そうな表情が刺さるフリーレンの複製体(4枚)

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