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【漫画】認知症の祖母「UFOが迎えに来る」と外へ 孫は嫌々ついていくと? 6万人が「切ない」

主人公・悠人の家には認知症の祖母がいます。悠人は祖母のことを惨めに感じており、あまり好意的には接していませんでした。ある日、突然祖母は「UFOが来てくれる」と言い出して……。作者の結木万紀子さんにお話を聞きました。

認知症の祖母の介護が始まり、両親の関係が悪くなる

認知症を患ってしまった祖母(結木万紀子さん提供)
認知症を患ってしまった祖母(結木万紀子さん提供)

 主人公の悠人は、認知症の祖母と両親の4人で暮らしています。祖母の介護が始まってから、両親の関係性はあまり良くありません。実は悠人も心のなかでは、祖母のことを惨めだと思っていました。すると、ある日、突然祖母が「UFOが来てくれる」と言い出します。さらに、「足が悪いからついてきてほしい」とお願いされて……。

 結木万紀子さん(@sogenakogena)による創作マンガ『おばあちゃんのことが嫌いな孫の話』がX(旧:Twitter)上で公開されました。今作は「月刊コミックビーム」2021年7月号に『姨捨星』というタイトルで掲載された読み切り作品です。

 いいね数は6.1万を超えており、読者からは「おばあちゃんはずっと分かっていたのかな」「家族ならではの人間関係の難しさってありますよね」「おばあちゃんに酷いことを言ってしまったままお別れになったら、一生後悔すると思う」などの声があがっています。

 結木万紀子さんは漫画家として活動しており、今作も収録された結木万紀子さんの初期作をまとめた短編集『姨捨星 結木万紀子作品集』(KADOKAWA)と、「月刊コミックビーム」で連載中の名門私大卒、大手企業勤務の男嫌いのアラサー女子・椚木泉の恋愛模様を描いたマンガ『地獄の三十路録』(KADOKAWA)の第1巻が2024年2月9日に同時発売されました。

 作者の結木万紀子さんにお話を聞きました。

ーー今作『祖母のことが嫌いな孫の話』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

「月刊コミックビーム」の新人の読み切りを載せるという企画で声がかかり、28ページくらいでと言われたので、ネタ帳のなかから指定のページ数でまとまりそうなネタをピックアップしました。「月刊コミックビーム」2021年7月号に掲載された読み切りでした。

ーー今作を描くうえでこだわった点や、お気に入りのシーンなどはありますか?

 今見るとネームも作画も全体的に拙いですが、UFOがさらいにくるシーンで、人生で初めて見開きを使いました。あと、ネームが直しなしで通ったのはうれしかったです。

5本の短編作品を収録した作品集『姨捨星 結木万紀子作品集』著:結木万紀子(KADOKAWA)
5本の短編作品を収録した作品集『姨捨星 結木万紀子作品集』著:結木万紀子(KADOKAWA)

ーー祖母のお世話を通じて、家族それぞれの心境が繊細に描かれていく展開が評判です。このストーリー構成のアイデアはどのように浮かびましたか?

 親戚に認知症を患ってしまった老人がおり、金払いがよかったときはみんなその人を慕っていたけど、痴呆が進んでしまってからは寄り付かなくなっているといううわさを聞いて、これをモチーフに何か描けないかなと思いました。

 ただ、私自身に介護の経験があるわけではないので、ファンタジー要素を入れないとあらが目立ってしまうなと思い、UFOという突飛な要素を入れてみました。

ーーそのほかにも、たくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか?

 雑誌掲載時、当時の「月刊コミックビーム」編集長が褒めていると担当さん経由で聞いたときはうれしかったです。そこから短編集や、現在の「月刊コミックビーム」の連載『地獄の三十路録』までつながったと思うので。

ーー今作が収録されている、結木万紀子さんの初期作をまとめた短編集『姨捨星 結木万紀子作品集』(KADOKAWA)が2024年2月9日に発売されました。あらすじや見どころを教えて下さい。

 短編集には、今作の『姨捨星』、行方不明だった娘が10年ぶりに帰ってきて家族をかき乱す『もう帰ってこないで』、殺人犯の息子が社長の同性の恋人のふりをすることになる『かぞくの肖像』、地方に住む虐待児の少女ふたりの心の交流『スカートじゃ走りにくい』、芸人コンビがまあまあ売れるも、売れれば売れるほど夢と現実との乖離を感じていく『万里の頂上』が収録されています。上記のあらすじでひとつでも気になったものがあれば、手に取っていただけるとうれしいです。

「月刊コミックビーム」で連載中の『地獄の三十路録』も同日発売しています。男嫌いバリキャリ女性が腹黒あざと女子に恋愛の教えを請うドタバタ恋愛模索道です。読んでいただけたらうれしいです。

ーー結木万紀子さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 もともと二次創作文化・同人文化に関心があり、いつかそのカルチャーに関わってみたいという思いが10代の頃からずっとありました。大学生になってからやっと絵の練習やマンガを描き始めました。あくまで私がやりたいのは二次創作であり、オリジナルは描く予定はなかったのですが、気付けば今に至ります。

ーー今後、X(旧:Twitter)で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 とりあえず今は、メインは商業で執筆していきたいと考えています。今後も、X(旧:Twitter)では単行本が出た際や何かの告知のために商業に掲載された作品を再掲するという使い方になると思います。

●「月刊コミックビーム」で連載中の『地獄の三十路録

(マグミクス編集部)

【マンガ本編】認知症の祖母「UFOが迎えに来る」 孫は嫌々ついていくと?

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結木万紀子

漫画家 。初期作をまとめた短編集『姨捨星 結木万紀子作品集』(KADOKAWA)と、「月刊コミックビーム」で連載中の名門私大卒、大手企業勤務の男が嫌いのアラサー女子・椚木泉の恋愛模様を描いたマンガ『地獄の三十路録』(KADOKAWA)の第1巻が2024年2月9日に発売。
X(旧:Twitter):@sogenakogena