え…っ? 「出ちゃいけないものが」 原作からしっかりアニメ化された超過激シーン集
現在放映されているアニメの多くには、マンガの原作が存在します。その原作のなかには、時にアニメ化できるのか疑問に思うほど、過激なシーンも含まれていた作品もありました。しかし、いざアニメ化されると、思った以上に原作通りで、その過激さが話題になることがあります。
まさか地上波で?
アニメでは、原作の特定のシーンが過激な場合は、たいていその部分のカットや大幅な改変をします。しかし、なかにはギリギリを攻めて原作を再現し、ファンを楽しませ、時にざわつかせてくれる作品もありました。今回は、そんな原作からしっかりアニメ化された過激なシーンを紹介します。
●精子探偵宇佐美『ゴールデンカムイ』
多くのぶっとんだエピソードが登場する「闇鍋ウエスタン」マンガ『ゴールデンカムイ』では、「支遁動物記」「親分と姫」など単行本に付属するOAD(オリジナル・アニメーション・ディスク)と言う形でアニメ化された回もありました。直近のアニメ4期のなかでは、札幌でのエピソードのなかで描かれる「精子探偵」も、地上波放送は無理だろうという予想が多かったようです。
アイヌの隠した金塊を探すために刺青が彫られた囚人を探す杉元、土方、第七師団の三勢力は、札幌で起きた娼婦の連続殺人事件を追うことになります。第七師団は鶴見中尉の命を受けた、菊田特務曹長と宇佐美時重上等兵が捜査を開始しました。
そして、犯人に自分と同じ匂いを感じ取った宇佐美は、犯人の行動を推理するために犯行現場で自慰行為を始めたのです。その一部始終を見ていた菊田が発した、「なんてこった、こいつはとんだ精子探偵だぜ」というセリフも衝撃でした。
さらにその後、現場に戻ってきた犯人と対峙した宇佐美は犯人と精子を射ち合い、逃走した犯人を追った菊田が犯人の精子で目潰しされるなど、前代未聞の戦いを繰り広げます。このあまりにも下品すぎる下ネタエピソードは、なんと第4期で放映されたのです。それが描かれた48話のタイトルは、ずばり「発射」でした。
アニメーションのハイクオリティな動きと宇佐美役の声優、松岡禎丞さんの迫真の演技が加わり、より衝撃的な場面となりました。地上波でも見事な変態ぶりを見せた宇佐美および犯人のマイケル・オストログには多くの視聴者が度肝を抜かれ、「よくぞ放送してくれた」「カットしても文句言わないのに…」など、称賛と困惑の声があがっています。
●ゴブリンによる凌辱『ゴブリンスレイヤー』
ライトノベルが原作のアニメ『ゴブリンスレイヤー』はマンガ版も刊行されている人気作品で、2018年に第1期、2023年に2期が放映されました。そんな同作の物語は、人間の女性を使って繁殖するゴブリンと、それを専門に狩る「ゴブリンスレイヤー」の異名を持つ冒険者を中心に描かれており、女性がゴブリンに監禁されて陵辱される場面が多く登場します。
原作小説では序盤から未熟な冒険者がゴブリンに凌辱される場面があり、アニメ化に際してどのように表現されるのか注目が集まっていました。そして、いざアニメが放映されると、第1話から原作通りのシーンが再現されたのです。
もちろんこの場面は単なる性描写ではなく、同作に登場するゴブリンがいかに狡猾で恐ろしい存在であるかを最初に印象付ける重要な場面です。しかし、の可愛いキャラクターデザインとのギャップもあって、放送当時から衝撃が広がり、今でもたびたび話題になっています。
●「蝕」の衝撃シーン『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』『剣風伝奇ベルセルク』
人気ダークファンタジーマンガ『ベルセルク』のアニメでは90年代に放送された『剣風伝奇ベルセルク』と、劇場版3部作および映画に新規カットを追加して再編集された『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』にて、原作屈指の衝撃シーン「蝕」の場面が描かれました。展開だけでなく、作者の三浦建太郎先生の鬼気迫る筆致も相まって、「マンガのトラウマシーン」でよく名前が出てくる場面です。
主人公ガッツがかつて所属していた傭兵団「鷹の団」の団長グリフィスが、仲間を生け贄に捧げて起した「降魔の儀(蝕)」では、数々の惨劇が起こります。呼び寄せられた魔物たちに団員たちが食いつくされ、ガッツの恋人キャスカが、「ゴッドハンド」に転生したグリフィスによってガッツの目の前で凌辱されるという悪夢のような展開でした。
アニメで動きと声がついた「蝕」の迫力もすさまじく、とくにNetflixなどで配信されている『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』の「無修正版」は、人によってはトラウマになるほどの生々しさです。
(SU_BU)