「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」に大興奮! 『フリーレン』名セリフの再現度が「大当たり」
『葬送のフリーレン』といえば、心に残る名ゼリフがいくつも出てくる作品であり、アニメ版ではフリーレン役の種﨑敦美さんを始めとした声優たちがその魅力を巧みに再現しています。今回はそのなかから「原作ファンが待望していた名ゼリフ」をいくつか抜粋し、取り上げていきましょう。
思わず「それな!」と共感したくなるザインのセリフ
凝った設定や独特な空気感が人びとを惹きつけている『葬送のフリーレン』は、心に残るセリフのやりとりもまた魅力のひとつです。アニメ化に伴い、数々の名ゼリフが声付きで再現され、そのたびに多くのファンを沸かせてきました。
●「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」
例えば現在放送中の「一級魔法使い試験編」で話題になったセリフといえば、宮廷魔法使いであるデンケンの「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」ではないでしょうか。登場時は権力にすがりつく、いけ好かないおじさん魔法使いといった印象だったデンケンですが、エピソードが進むにつれて彼の強い信念や魔法使いとしての優秀さが明かされ、どんどんファンをトリコにしていきます。
そんなデンケンの魅力を象徴するようなシーンが、件(くだん)のセリフが放たれたアニメ第21話でした。同エピソードでは、フリーレンとの戦いでボコボコにされ、魔力が尽きた後のデンケンが、「こういうとき宮廷魔法使いならどうすると思う?」「最後まで醜くあがくんだ」と味方を鼓舞し、みっともないほどに必死で試験を勝ち抜こうとする姿が描かれています。
これまで威厳のある態度を見せてきた熟練魔法使いが、最後の最後で「殴り合い」という原始的かつ合理的な選択にしがみつく……。彼が権力争いをどう生き抜いてきたのか垣間見えるという意味でも、間違いなく名シーンでしょう。
●「もう付き合っちゃえよ!!!」
次はアニメ第17話で放送された、僧侶ザインによる「もう付き合っちゃえよ!!!」というセリフです。フリーレンと一緒に旅をするフェルンとシュタルクの関係性の変化も、同作の魅力のひとつですが、進展しそうで進展しないふたりを見て、もどかしい気持ちになるファンも少なくありません。ザインのセリフは、そんなファンたちの声を代弁するかのような魂の叫びでした。担当声優である中村悠一さんの迫真の演技も、その迫力に拍車をかけています。
●「アウラ、自害しろ」
またもう少し前のエピソードまでさかのぼると、アニメ第10話の終盤ではフリーレンと断頭台のアウラという魔族との戦いにおいて、原作ファン待望の名ゼリフが飛び出しました。フリーレンはアウラの持つ「服従の天秤」というアイテムの性質を逆手に取り、“言葉”で勝利をつかみ取るのですが、その言葉こそが「アウラ、自害しろ」です。
アウラの末路は、かねてよりアニメ化を楽しみにする人が多かったこともあり、放送当時はかなり大きな話題になりました。アウラに対する容赦ない命令はちょっとしたネットミームになったほどで、今もなおネット上では「アウラ、社会的に自害しろ」「アウラ、18時間労働しろ」などのアウラ構文が飛び交っています。
※ここから先の記事では、まだアニメ化されていない範囲のネタバレを含みます。