ファミコンの「IIコンマイク」に小学生興奮! けっこう「使えた」ソフト3選
1983年に任天堂から発売された「ファミリーコンピュータ」にはマイク付きのコントローラが付属していました。当時小学生だった筆者も、マイクを使ったゲームに驚かされていました。
TVから流れるCMを見て驚いたマイクの使い方
小学生の頃、1983年に任天堂から発売された「ファミリーコンピュータ」(以下、ファミコン)にハマっていた筆者は、TVから流れるCMや、友達から教えられるゲームの情報に夢中になっていました。なかでも2Pコントローラ、通称「IIコン」のマイクを使った演出には驚かされ、さらに憧れを抱いた記憶があります。本記事では、40年以上前、子供の頃の筆者が実際に遊んだ、3つのソフトについて振り返ります。
TVCMが今も記憶に残っているのが『ファミリーベーシックV3』(任天堂)です。1984年6月21日に発売された『ファミリーベーシック』の新バージョンで、IIコンのマイクを使って遊ぶゲーム、「ハート」も収録されていました。CMではファミコンのIIコンに向かって「ファミリーベーシック専用カセットぶいすりーーー」と子供が叫び、その声の長さによって画面をハートが埋めていきます。
当時、息の長さがスコアになるゲームは珍しく、自分だったらどれくらい長く声を続けられるか、CMが流れるたびに思い出しては挑戦していました。
友達の家で遊ぶ際にマイクを使っていたのが『仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランド』(バンダイ)です。本作にはセーブ機能もなく、クリアするにはかなりの時間を要することから、友達の家で遊ばせてもらう際に必須の裏技がありました。
その裏技とは、当たると所持金が増える「ライダールーレット」で使えるものです。ルーレットが回っている間に、IIコンのマイクに音を入れると、わずかにルーレットを動かすことができました。最初は微妙な加減が必要で、うまくいきませんでしたが、慣れてくれば当て放題で、所持金に困ることはなくなりました。
友達からの情報をもとに試して驚いたのが初代『ゼルダの伝説』(任天堂)です。高難易度ゲームとしても有名なタイトルなので、当時の筆者は何度もゲームオーバーになりながらプレイしていました。
道中に現れる「ポルスボイス」は、大きな耳がついた魔物で、高い防御力が特徴です。かわいらしい外見ながら、同時に出てくるこの敵には何度も苦汁をなめさせられました。IIコンのマイクを使えば簡単に倒せると聞き、実際に試してみると、一瞬で全滅。あまりにもあっさりと倒せたので驚きました。
今の子供たちからすれば、ファミコンのマイクの機能は簡素なものに見えるでしょう。しかし筆者が子供の頃は、ゲームの可能性を広げてくれる大きな存在だったことは間違いありません。
(LUIS FIELD)